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光「うおっ!!」




「えいえい」

「どーだどーだ」



と子供のお巫山戯のように花子さんは包丁を振り回す




花子さんは雷霆杖からは手を離さない



花子「ねー少年 俺、この杖欲しいなー

そしたら、見逃したげてもいーよ?」



光「舐めやがって… オレは逃げねえぞ!!!」



花子「そ じゃ、いーや」



笑顔で雷霆杖から手を離す花子さん



光「えっ」


急に花子さんが手を離した為光は後ろへ倒れる
倒れた光の右肩を掴んだ花子さんは包丁を振り上げる





光「!!」



そして、包丁を……


花子「てい」


───ビシッ!





花子「俺の勝ちー」



光が目を開けると花子さんの手には包丁はなく、
代わりにデコピンをした後と見られる手があった




光「な…」



花子「で、 これはキケンだから封印っと」



雷霆杖に【封】と書かれた紙を貼る花子さん





光「おわーーー!!!

うちの家宝に何してくれんだテメー!!!」



花子から雷霆杖をひったくり、
カリカリと【封】を剥がそうとするが、
剥がれる訳もなく…




光「ウオオオ、剥がれねええええ!

剥がせ!!」




花子「やーだよ それより」



花子は光の手を取る


花子「やっぱり…君はこの霊杖の力をまるで使いこなせていない

雷を放つ度に自分まで感電してるようじゃね」




光の掌には雷で感電した傷
花子さんはそれを親指でグリグリと押す


花子「身の丈に合わない力がもたらすのは破滅だけだよ、少年」




白杖代の纏いをやめる花子さん



光「よっ…余計なお世話だ!


オレはみんなを守るためなら、命なんか惜しくねぇーんだよ!」




花子「おお! 熱血〜ゥ」




花子さんは雷霆杖で感電した左手を後ろで隠しながら言う



花子「焦らなくても君は、いずれ優秀な祓い手になる

それこそ俺なんかカンタンに祓えるくらいにね
期待してるよ」




光に微笑む花子さん


光「期待?オレはテメーを祓うってんだぞ
なのに…」



花子「…まあ、 今は弱っちいけどね!」





笑顔で拳を構え、光の腹に撃ち込む




光「ってめ…汚ね……ぞ…」



グラリと倒れた光

今までの光景を見ていたヤシロは花子さんに駆け寄る


寧々「大丈夫?」


花子「こーでもしなきゃ諦めてくれなそうだったからね

丈夫そーだし、 少ししたら起きるよ」




気絶した光から雷霆杖を手に取るヤシロ

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設定タグ:地縛少年花子くん , 柚木普 , 花子くん   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:黒猫 | 作成日時:2020年3月22日 1時

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