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花子「昔々のお話さ
今より遥かに夜の闇が濃かった時代
当時、俺達怪異は妖怪と呼ばれ
今よりずっと強い力を持っていた
中でも神にも勝ると恐れられたのが
“ 日本三大悪妖怪 ”と並び称された3体
その一角、大江山
稀代の祓い手、源 頼光
そこの少年のご先祖様だ」
光「その通り!!随分と詳しいじゃねぇか…
ご先祖様が後の世のために遺した強力な退魔具の数々
それらを受け継ぎ、テメーみてぇなタチの悪ぃ怪異どもから人々を守る
それが源家に生まれた男子の役目!
つーわけで、オレはお前を祓う!!
覚悟しやがれ、花子!!」
傘のようなモノを花子さんに向けると、
地面を蹴り、ソレを振り上げた
花子「“ 祓う ”ねぇ…君には無理だと思うけど?」
光「そうか?」
ニッ と笑う源光
花子の掴んだ傘の先端から電撃がはしった
光「残念だったなァ、 花子」
花子「……ッ!!」
電撃をくらった花子さんはグラリと身体を傾け、
そのまま倒れてしまった
寧々「花子くん!!」
光「これは我が源家に代々伝わる退魔具“
持ち主の霊力を退魔の雷に変換して、打ち出す霊杖だ
それに直接触れるとは、とんだマヌケ野郎だぜ!!
これで終わりだァ!!」
身動きの取れない花子さんに再び雷霆杖を振り上げる光に
寧々「やめて!」
ヤシロは花子さんを庇うように両手を広げて立った
光「ぅあぶねっ
バッカ野郎! 急に飛び出して来んじゃ…
ねぇ………です…」
へにゃあ と頬を赤くしながら聞く光
光「あの、 あなたは…//」
寧々「高等部一年 八尋寧々
花子くんの助手で友達!
これ以上花子くんにひどいことするなら、
私怒るんだからね!」
光「えっ…いやでも、アイツは超悪い怪異で……
それに、 今はまだ見てねぇ零番は超超悪い怪異…
このぉ…学園の平和のためにも祓っとかないとっつーか……」
寧々「花子くんは悪い怪異じゃないよ
私のことだって助けてくれたんだから!
それに、 零番って…七不思議に零番なんてない筈よ?」
必死に花子さんを守ろうとするヤシロの両肩を光が掴んで言う
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作者名:黒猫 | 作成日時:2020年3月22日 1時