【地縛少年花子くん】七不思議が零番目あやかし神社 (ページ23)

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寧々「クラスで2番目にかっこいい藤くんに
デートのお誘いもらったの！しかも、二回目！
放課後の教室でランデブー♪」

『ランデブーって？』

花子「デート？デートって何すんの？
エ◯いこと？」

『花子くんはすぐにエ◯いことに話を繋げる…』

寧々「聞きたいの？しょうがないなぁ～」

『( あ…エ◯いことって言ってたのスルーするのね… (苦笑) )』

寧々「空き教室で生徒会の資料をまとめるのよ
藤くんたら誘うくせにすぐいなくなっちゃうのよ～照れ屋よね…」

『( それってさ… )』

僕はｽﾄﾝｯ! と窓の縁から降りて床に足を付けて立つ

花子「ねぇ、蓮
ヤシロは何とランデブーする気なの？」

『紙…かな？』

寧々「いいの!今は都合の良い女でもこれから進展するの!」

『( …ポジティブ思考だなぁ )』

花子「前向きだなぁ～でもそいつはきっとただヤシロのこと利用してるだけだと思うよ」

『僕もそうだと思うね』

寧々 side…

寧々「うっ…」

花子「蓮もそう思うよねー
ねぇ俺にしなよそんな男よりず～っとヤサシクするからさ」

『へぇ……』

寧々「ちょっ…! 花子くん！」

花子「!! ぁっ…ち､違うんだ…っ!」

花子くんが蓮の方を見て固まっちゃった

『ふーん……ま、別に僕なんとも思ってないから…。
浮気するような…わるーい花子くんなんかより…』

蓮は私から花子くんを剥がして手をとる。

『ねー、ヤシロ…僕に溺れてみない？』

寧々「はぅ！！///」

…カッコいい! 蓮君に落ちちゃっても…良いかも？

花子「えー！蓮！俺は俺はー？！」

『知らね…。その辺の子にでも浮気しとけば？』

花子「ガガーン」

寧々「そ、それに！ …花子さんとトイレ掃除か一人で書類整理かだったら書類整理の方がいい」

花子「ガガーン

ふぅ…。 …わかった

ヤシロはエラ呼吸が恋しいんだね？
おいで白杖代魚用の餌を買いにいこう」

普が水槽を持ちヤシロを脅すと態度がコロリと変わり
モップを持ち掃除に戻る。

寧々「わーいトイレ掃除だぁい好きー」

『き、汚い…』

花子「ん？蓮、何か言った？」

水槽を持ちながら僕の方を見つめてくる普に
僕はそっぽを向いて『別に？』と言った。

そして掃除を終えた僕は独り先に自分の支配する境界に帰った。