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花子「ヤシロのエ〇大根」
ドゴッ…とヤシロのヒジが花子さんに
あたり机まで飛ばされる
『…今のは花子くんが悪い……』
─── チリンッ と首に付いている鈴を人差し指で
寧々「あれ? 花子さんに触れる…」
花子「さっき言ったろ、 縁が結ばれたって
ヤサシクしてよーお願い2つも叶えて
あげたんだからさ」
寧々「2つ?」
花子「 " 人に戻りたい "
それと
" 誰でもいいから両想いになりたい "
…だっけ?
君にとって縁結びは
両想いと同じ意味なんだろ?」
花子くんはヤシロと手をギュッと
繋いでそう言った
ズキン……
心が…痛い
なんでだろ……発作…ではないよな…?
花子「あ、待って!!」
2人の時間邪魔するようなこと…したくないし
発作が酷くなるのを必死に押さえて
何気ない何時もの顔で普達の方を見る
『ん…? どうしたの?』
花子「ねぇ、 蓮…君は 」
花子くんの隣にいたヤシロも気になっていたらしく僕を見ている
僕は面倒臭がりながら
チョーカーに付いている鈴を弄りながら2人を見る
『……っ…はぁ……
ヤシロ…には本当の事は言えない…』
寧々「え…? どうして」
『……僕が怖いんだよ…
臆病者な黒猫さんだからね…』
辛い表情をヤシロに向ければ
寧々「そんな事無いよ!
蓮は、 臆病者なんかじゃ…」
否定してくれた…
けど、 僕は臆病者なんだよ
だから…… ごめん
『ヤシロ…ごめん……』
ヤシロの頭を撫でて、 花子くんに耳打ちで
『今日の夜…
旧校舎の屋上まで来て』
それだけを言うと何時も通り僕は
『 じゃあね、 お2人さん! 』
とだけ言い残し2人のいる教室を後にした
.
.
.
寧々「そんな事無いよ!
蓮は、 臆病者なんかじゃ…」
先程言われた言葉が頭の中で流される
『っ……僕は… どうしようもない…臆病者な黒猫なんだよ』
.
───── チリンッ…
チョーカーに付いている小さな鈴の音が
静かな廊下に響いた。
『これだけは無くさないようにしなきゃ…』
鈴を弄りながら自分の境界へ足を進めた。
.
.
.
…ポチャン……
何もない空間に波紋が出来てそれは静かに消えていった
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作者名:黒猫 | 作成日時:2020年3月22日 1時