彷徨う猫 00 . ページ2
この学園で死んでからどのくらいの月日が流れたのかな…
ざっと30年かな…?
神様が言ったんだ…
自分が犯した罪をこのかもめ学園で怪異となり
危ない怪異達から生徒を守りなさい
人と怪異の関係を正しく保つ義務を与える
……って…
.
…だけど…そんなことを僕は望んでいないし…
誰からもあの目で見られなくてちょうど良いんだよ
怪異なんて最初は分からなくて
正直、 こんなの望んでいなかった……
[相棒たちに逢わせてあげる]
『本当…ですか……? あの子達に、逢えますか…?』
[嗚呼、逢えるとも。(ニコッ
君が心から強く願っていた事を…僕が叶えてあげる]
………それと
君の親友だった普がその学校にいると……神様は言った…
けど、 人間不信になっている僕には
神様の言葉ですら疑いをかけていた
.
七不思議の零番目は…まぁ、 依代はあるけど
壊されたくないから直接張り付けていない
宝物の回りに1枚の分厚い壁のようなものを
作ってからその透明の上に張り付けてる
僕は宝物が入っているその小袋を
ぎゅっ と握り締めて
窓から指す茜色の空を見つめる
窓に手を伸ばし開けると
サァァ… と 心地の良い風が髪を
『もう一度会いたい
.
普……元気…かな』
その声は風と共に消えていった
.
.
.
僕のそんな願い…叶う訳がない
.
いや… こんな人/殺.しが願ってはいけないんだ
.
願いをして良いのは
.
諦めかけた願いは …… ────
.
あの頃から止まった運命の歯車と共に
.
再び動き出す…
.
.
神[君は自分の気持ちを押し込みすぎ…
精神病をかき消すことが出来なくてごめん
……でも、それは根元を見つけたら治るから。
それを手伝いするのは僕じゃない。
君を生前の時からよく見てくれた
僕は神だけど、あまり力を使いすぎると周りから煩いからね
決して生の続きではないけれど…もう、君に暴力を振るう
.
………君の初めての我が儘を叶えるくらい…
僕にはかるーい仕事さっ⭐
.
だから…いってらっしゃいA…。
今度は××したら駄目だよ?]
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作者名:黒猫 | 作成日時:2020年3月22日 1時