▼１ ページ2
『ね、それまで……
私が帰るまで待っててね。炭治郎』
『……俺は、ずっと待ってます。Aさん』
あの日から時は経ち、３年が経過した……
─────────────────────
俺は今日も、必死に部活に励んでいた。
「竈門、記録更新ーー‼︎」
「やったじゃん炭治郎！」
幼なじみの善逸が、自分の事みたいに喜んでくれた。
「ああ、これなら大会も大丈夫かもだ！」
俺の幼なじみ、我妻善逸。
家が隣で、ずっと一緒に遊んでいた親友だ。
……で、その善逸には義理のお姉さんがいる。
我妻Aさん。
俺も、よく一緒に話したりした人。
…そして、俺の想い続けてる人。
３年前、とある理由で引っ越していったきり
会っていない。
そして、帰るために校門に向かっていた善逸が突然
言った。
「あ、そーだ炭治郎！今年からねーちゃんがこっちの大学に入学するから、帰ってくるんだって！」
「……え？」
Aさんが、帰ってくる…？
「な、なんで急に⁉︎い、いいいいつなんだ？いつ
帰ってくるんだ善逸‼︎⁈」
「落ち着けって‼︎それがまだ返信ないんだよ」
そうギャーギャー騒いでいると、
校門からある声が聞こえてきた。
「おーい‼︎やっぱりここだったんだね〜‼︎」
その人はいきなりそう言って、
こちらに走ってきた。
あの長い髪、淡く蒼い瞳、
あの優しい笑顔は。
間違いない、
Aさんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AKI | 作成日時：2021年8月11日 0時
