ハツコイ。【竈門炭治郎】

▼本当のトモダチ ページ9

「あのさ、……Aが良かったらでいい。泣いていた理由…………教えてくれるか、？」

思い切って、Aに聞いた。


Aは、思いの外すぐに話してくれた。


「私、………男子に告白された事あるから。それで、調子に乗るなって私を軽蔑する子が少しいたの。だから、本当に信頼できる人…、親友とか友達がいなかったから。そう…だから、炭治郎くんが我妻くんや嘴平くんと楽しそうにしてるのが羨ましかったの」


「A………、…そっか……」





思い返してみると、確かにAが友達と心から
笑っているのを見たことがない。



だから…




だから、俺の友達について話していたとき
匂いがおかしかったのか。


「ごめんな、気づけなくて……」

「……じゃあ今日からは、Aも俺の親友だ！」

「え、？」







Aは、頭にはてなを浮かべた。






「俺はずっと友達って思っていたけど、知らなかったから！よろしくな、A」

「！……うん、よろしくね炭治郎くん」









.







．









．




「よし、せっかく払ったんだし、……Aも！！」

手を優しく引っ張ると、Aは驚いた。


「っえ……！？」

「ちょ、ちょっと炭治郎くん！？」

「ほら、遊ぼうよ！」

「い、いいよ私」

「なんで？」

「私あまりした事ないからわかんないし、それに」

「大丈夫だ！俺もいるし、わかんなかったら俺が
教えるし！！行くぞ、A！」

「えっ、ちょっと炭治郎く…！」

「………………ふふっ」





ほら、やっぱり。








Aは笑っているほうが可愛いよ。

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