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赤葦さんはそこから何も言わずに、私を下ろして去っていった。
振り向かずにヒラヒラと手を振ってくれて
見てもいないのに振りかえしてしまった。
『…はあ』
もう外は暗くて、赤葦さんの練習邪魔しちゃったかな。
今から自主練するのかな、皆。
谷地「よかった、Aちゃんいた!」
『あっ、仁花ちゃん』
谷地「探してたんだけど見当たらなくて。玄関にいたんだね、こっちまで探しに来てなかったや」
『ごめんね。
…さっきまで此処には居なかったからすれ違ってたのかも。』
谷地「そうなの?
でも元気そうでよかった、保健室行ったら鍵閉まってたから」
『…え、ほんと?』
なんだか息を吸う様に嘘をつくのは気がひける。
けれど、仁花ちゃん察しがいいからな。
谷地「うん!そろそろ晩御飯作らないとだから行こう?」
『うん、いく!』
歩いている最中も、仁花ちゃんは私のことを心配してくれた。
菅原さんも心配してくれていたみたいで。
菅原さんのせいじゃないのに。
私のぼーっとしていた不注意なのに。
『…後で謝らないとだね』
清水「ほんとだよ。」
『うわっ!?潔子先輩…。』
清水「無理してたなら言って欲しかったよ」
私心配したんだから、といって
頭は躊躇って触らず、額をすりすりと撫でられた。
手はひんやり冷たかった。
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モカ(プロフ) - もちゃこさん» ありがとうございます!初めての宮くんですが、頑張ります! (2018年8月3日 16時) (レス) id: 5993d4e948 (このIDを非表示/違反報告)
もちゃこ - 初めてコメントします。宮くんの小説楽しみです! (2018年8月2日 20時) (レス) id: ceaa89e085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2018年6月30日 23時