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目をきゅっと閉じて
ぼーっとする頭に届いたのは、なにかをぶつけた様な音。
急に腕を離されたのか、床に自然落下していった私は一気に噎せた。
『けほっ、けほっ…』
やっと吸えた酸素を一気に取り込もうとして、過呼吸の様な形になってしまう。
「大丈夫!?」
私が聞きたかった声。
『赤葦さ、』
赤葦「偶然窓空いててよかった。
大丈夫、早く体育館戻ろう。」
腕をかしてくれて、立とうとするが
安心してからなのか立てなくなる。
赤葦「無理ないね…、乗って?」
後ろを向いて、しゃがみこんだ赤葦さん。
おんぶ…ってことなのかな。
なんだか悪くて、躊躇っていると
赤葦「早くしないと、起きるよ」
そう言われて、渋々乗った。
赤葦「…」
『…重たくてすいません』
赤葦「本当だよ」
『…すいません』
赤葦「ふふ、嘘だよ。」
『なっ、…』
赤葦「元気出してね。」
そうぽつりつぶやいた赤葦さん。
なんだか頼りになる背中をしていた。
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モカ(プロフ) - もちゃこさん» ありがとうございます!初めての宮くんですが、頑張ります! (2018年8月3日 16時) (レス) id: 5993d4e948 (このIDを非表示/違反報告)
もちゃこ - 初めてコメントします。宮くんの小説楽しみです! (2018年8月2日 20時) (レス) id: ceaa89e085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2018年6月30日 23時