love at first sigh

story22 ページ23

1番難しいのは、
実は人を笑顔にさせることだと思う。


ーーー


『結愛ちゃん。前にさ、平野くんのこと冷たい人かな？って言ってたじゃん？私はさ、そうは思わない』

｢確かにそうかもね｣

『え？』


結愛ちゃんの予想外の言葉に驚いてしまった。


｢心愛のこと笑わせてやってって言われた時さ、純粋な目で、真っ直ぐに、私に心愛を託すかのように言ってきたの。

でね？それ言った後"宜しくお願いします"って私に頭を下げたんだよ？｣

『...平野くん、が？』

｢うん。でさ、でさ、その後に笑ってくれて、見たよ！
平野くんの生笑顔！｣

『結愛ちゃん、大袈裟だよ。笑』

｢ちょっとイメージ変わった。何？平野くん！
見た目と話す時のギャップ全然違うじゃん。笑
可愛かった！意外と心愛と合うかもね｣


『私と合うって言われても...』


｢とりあえず！明日、秀人くんにちゃんと言いたいこと全部言いなさいよ！
で、すぐに私に報告すること！いい？分かった？｣


『はい』





今までずっと自分の中に溜めていた不安を、結愛ちゃんに聞いてもらえて心の中が少し軽くなった気がする。





『ありがとう。結愛ちゃん』

｢何言ってんの、全然だよ｣





そのキッカケを作ってくれた平野くんにも、
心の中でありがとうと言った。









女の子はいつも恋に忙しい。

男の人も同じなんだろうけど、女の子は特に。
ちょっとしたことで不安になったり、挫けたりと...

それでも幸せになる為に皆、頑張ってる。


それぞれ"幸せの形"は違っても...

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