love at first sigh (ページ13)

今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:21,421 hit

story12 ページ13

心の黄色い信号は、
彼に近付いちゃいけないSIGNAL。

ーーー

｢心愛おかえりー！聞いたよ！
食堂で平岡くんと平野くんと一緒にランチしたんだって？｣

『なんでそのこと知ってるの？』

｢女の情報網の速さをなめんじゃないわよ｣

噂って、怖い。

｢そりゃ、NO.1の平野くんとNO.2の平岡くんと食事してたら、目立つでしょ｣

『NO.1って、卓くんのこと？』

｢違うよ。平野くんに決まってるじゃん！
平岡くんもカッコイイけど軽いんだよねノリが。
じゃあ、私お昼に行ってくんね｣

『うん、行ってらっしゃい』

平野くんとLINE交換したことは秘密にしておこう。

別に秘密にする必要はないんだけど...
ただ、なんとなく秘密にした方が良い様な気がして、

って思っていた傍から、彼からのLINE。

歩夢俺、平野。

"俺、平野"って、分かるよ。笑

歩夢携番聞くの忘れた。

歩夢教えて。

歩夢あと、名前フルネームで教えて。

間髪をいれずに次々と言葉を打ち続けてくる平野くん。

心愛090-xyx-xyx

心愛寶井心愛です^^*

それに対して私も、次々と返信を返すと、いきなり画面が着信画面に切り替わった。

『も、しもし』

｢...あぁ、俺｣

『あ、うん。ビックリした。え、どうしたの？』

｢あー、ん。携番、嘘ついてないか、の確認｣

『嘘つかないよ、笑』

｢ま、一応｣

電話越しから聞こえる彼の声は、少し緊張してる様に聞こえる。
一言一言、間を開けて話す彼特有のクセのある話し方。

時折"んーっと"とか"えーっと"とか、言葉に躓く。

針を刺す様な痛み。
前触れもなくチクチクと痛み出した。

これはきっと恋じゃない。

ただ、クセのある声や話し方が気になっただけ。

と、同時にずっと聞いていたい声だと思った、

だけ、のこと。

ただ、それだけ。