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story10 ページ11

気持ちが揺るがない様に、
目を逸らすのは、自分を守る為のサイン。

ーーー


「...この会社に、友達いないの?」

『え?』




突然、目の前の席に座ったと思えばいきなり"友達いないの?"って...




「こんな隅で一人で食ってるから」

『違いますよ。今日はたまたまで、』

「ふーん」




なんだそれ。
自分から話してきたくせに、全く興味なさそう。




「タメで、」

『え?』

「俺もタメ口でいいよ」

『あ、はぁ』




って言われても...
クールな顔立ちで、表情1つも変えずに、私と注文したものと同じ焼肉定食を食べてる。


この人、怒ってる訳じゃないよね?
あ、お箸の持ち方ヘン。笑





歩夢「何?」

『あ、いや、そのお箸の持ち方...』

卓「ヘンやろ?ほら、歩夢!」

歩夢「別に、食べれてるからいいじゃん」

卓「作法がなってへんねん、歩夢は。こうして、」

歩夢「その持ち方したい人がやればいいじゃん」




なんて、お箸の持ち方を卓くんが平野くんに説明してる。


なんかこの2人、いいコンビ。
そんな2人を見ていると、やたらと周りからの視線が私達に集まっていることに気付いた。


怖い顔してヒソヒソと話しながらこっちを見てくる女子社員達。 完全に私だけ睨まれてる。




『なんか、視線痛くない?』




一人ビクビクしてる私。
対して2人は平然とランチを続けてる。




卓「あー、俺ら慣れてるし大丈夫やで。心愛ちゃんも気にせんと食べ」




慣れてるから平気?




卓「だって、俺らなぁ?有名なメダリストやし、笑」

歩夢「自分で言う?」

卓「言う。大丈夫やって」

『でも、目線が痛い。私、違う席に行くね』

歩夢「ほっとけばいいじゃん、そんなの」

『でも...』




平野くんに移動するのを止められて、また3人でランチの続きを再開する。
でも、やっぱり周りの視線に気づいてしまったら落ち着かない。





卓「あ、そう言えば心愛ちゃん、前に彼氏いるって言ってたやん?その人とはまだ続いてるん?」

『あ、うん』




そう言えば前の部署にいた時の飲み会に何故か卓くんも参加して、その時に聞かれた気がする。




卓「まだ続いてるんやぁ?」

『続いてるよ、笑』

卓「いいなー、俺なんて今の彼女と付き合って半年やけど、もう倦怠期やで。笑 どれぐらい会ってんの?」

『最近は忙しくて月に2〜3回かな?』

卓「え?少なくない?なぁ?歩夢」




歩夢「...別に。そんなの人それぞれじゃん」

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akimakixxx(プロフ) - kanadeさん» 私にも分かりません^^;笑 (2018年8月7日 21時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)
kanade(プロフ) - これから歩夢君とヒロインちゃんがどうなっていくのか楽しみです。 (2018年8月7日 21時) (レス) id: df4e83e4db (このIDを非表示/違反報告)
akimakixxx(プロフ) - kanadeさん» ずっと思考回路0でした(>_<;) (2018年8月7日 0時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)
kanade(プロフ) - 更新待ってました。 (2018年8月7日 0時) (レス) id: df4e83e4db (このIDを非表示/違反報告)
kanade(プロフ) - キュンキュンしながら読んでます。 (2018年8月1日 23時) (レス) id: c9d57448f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:am | 作成日時:2018年6月26日 1時

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