遠い空 2 (ページ50)

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"西川"A。
最高にえぇ名前やん。笑

ーーー

『西川Aか…』

｢何、その言い方…｣

『いや、何かまだ、

"西川"って姓を名乗るのが何か全然、

実感せーへんなぁ?と思って。』

｢そのうち嫌でも慣れるわ。笑｣

『まぁね。笑』

｢あのさー?今更やけど、

Aって俺のどこが好きなん?｣

『何、突然。笑』

｢いや、そう言えば、

改めて聞いてなかったなぁ?と思って…｣

どこが好きか…
自分が聞かれるとなると、難しいかも。
だって遥輝の嫌なとこなんて一つもないし。

優しい声も、ワガママなとこも、
抱きしめられた時の逞しい腕も、
無邪気にいつも笑ってる顔も、
少しクセのある髪も、
私をいつも翻弄する意地悪も…

どれもやっぱり、全部好き。

『うん。全部、かも。』

｢"かも"って、なんやねん。笑｣

隣でふっと笑う彼に、毎日ドキドキする。
きっとこの先も、遥輝には、遥輝だけには、
ドキドキしっぱなしなんやろうなぁ。

そんなこと考えながら、
ふと横を見ると、私を見つめる視線に気付く。

『何?笑』

「何か今、嬉しすぎてヤバいかも。

やっとお前が俺のモノになったんやと思って…」

『私はもうずっと前から遥輝のモノやで?笑』

と言うと、いつもの甘いキスをくれる、
愛しい彼は私だけのモノ。

そんな彼は、
いつもよりも甘いキスをくれた。

そして、ずっと気になってたこと。

プロポーズされた時のこと。

(center:『あのサプライズ、

ホンマにビックリしたー!笑』

｢そやろ?笑

あれは、俺と、卓さんと考えてん。笑

あ、もちろん西村家もグルやし。笑

何回も打ち合わせして、サプライズ前日の夜も、

遅くまで皆が準備をしてくれて、

これで断れたら、と思ったら寝れんかって、

でも、OKもらえてマジ良かった。笑｣

『私が断る訳ないやん。笑』

なぁ、遥輝？
辞書を開いて見ると英語の"kiss"には、
いろんな意味があんの知ってる？
数ある中で、
私からは"永遠の愛"を遥輝にいつまでも贈り続けるよ。

ーENDー

-作者より-

この度は遠い空1から始まり、
遠い空2で無事に完結致しましたε-(´∀｀;)ﾎｯ

そんな作品でしたが沢山の方に読んで頂き、
本当に嬉しく思っています！

ありがとうございましたm(_ _)m