story 48 ページ48
女の子は皆、
たった一人のシンデレラガール。
ーーー
『割れるといけないので、
私はやめときます。笑』
と断ったのにも関わらず
「私らが乗っても割れへんかったし大丈夫!」
と言って、強制的に椅子に座らされ、
履かされることになった。
「キャー!」
「うわぁー!」
強制的に履かされたガラスの靴、
足にピッタリと入ってしまった。
と言ったところで私のもんじゃないので、
脱ごうとしたその瞬間、隣の部屋の扉が開いて、
スーツ姿の遥輝が現れた。
え?
「この靴が履ける子を探していました。」
と言って、お姫様抱っこされ、
連れて行かれた先はリビングを通り抜けた、
バルコニー。
そこには、まるでドラマのセットのような、
派手な飾り付けがされていて、
柵や全てのあらゆる所に、
ランタンがズラリと数多く置かれていた。
BGMも前に私が好きだと遥輝に言ってた、
大好きなラプンツェルの、
「I see the light」が流れていて、
私を降ろすなり、
「A、一瞬目を閉じて。」
と言われたので閉じると、
今度は「いいよ」と言われ目を開けると、
片方の足を膝まづきながら、
真っ赤な深紅の薔薇の花束を渡された。
「あなたに渡すものが、
早く渡すべきだったけど怖くて…
でも、もう怖くないの。分かる?」
ラップンツェルに出てくる名台詞で、
私に真顔な顔でいうもんやから、
思わず笑ってしまったけど、その続きを、
『分かるよ。』
と続けた。
丁度そのタイミングで流れた歌詞では、
All at once Everything looks Different
(全てが今までと違う)
Now that I see you
(あなたと出会えたから)
が、私達を包んだ。
遥輝のキザなロマンチックな演出。
「A、薔薇の数かぞえて。笑」
『いち、にー、もう多い!』
「108本!」
『中途半端な数。』
「後でネットで調べろ!
で、気付かへんの?」
『いや、まだ調べて…』
「じゃなくて!中に入ってるもん!」
『中?』
あ、
『キザ過ぎる。笑』
「うっさい!貸せ、」
薔薇の花束の中に入ってある
フラワージュエリーのリングを、
私の左薬指にはめてくれた。
「結婚しよう?」
『うん。笑』
119人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
m2(プロフ) - キュンキュンします^^* (2020年1月30日 16時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:haru | 作成日時:2019年8月20日 19時