遠い空 2 (ページ45)

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ごめんね？
何かを失っても、
この恋だけは譲れない。

ーーー

｢今、皆酔っぱらってる内に2人で抜け出せ！｣

打ち上げ中、ジョーが、
私と遥輝を2人きりにする為に、
気を回してくれて、そう言ってくれた。

｢何か欲しいもんある?｣

『唐突に何?笑』

｢観に来たはえぇけど、

俺だけ何も持ってこんと来たし…苦笑｣

(center:『そんなんえぇよ。笑

せっかくのoffにこうして、私の最後の、

LIVE観に来てくれただけで十分!』

｢…そんなん当たり前やん。

お前のFINALなんやから観に来るやろ。｣

『んー。じゃあ、

真心のこもったもんちょーだい。』

｢真心?真心…、真心…、俺の体でえぇ?笑｣

『何でそーなるんよ!』

｢なんでやねん。

体の繋がりも真心の一つやんけ。笑

真心ったって、なんやねん。例えば?｣

『んー。手紙が欲しい!』

｢手紙!?｣

『うん!手紙!

今、LINEとかが当たり前になってるやん?

でも、手紙やと本性が現れるって言うし。笑』

｢手紙ねぇ…｣

『ウソ、ウソ、笑

遥輝がいてくれたら、なーんもいらん。笑』

それは嘘じゃない。
ホンマに遥輝がいてくれたら、
何も欲しいもんなんかない。

遥輝からいろんなもんを、
たくさん、いっぱいもらったから…

そして、2人見つめ合った後、
抱きしめ合いながらキスをしたら、

｢これも、1つの真心。笑｣

と言って、

私の一番好きな笑顔で、笑った遥輝。

…弱いんよなぁ。

子供みたいに無邪気に笑う、この顔が。