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空を見ろA!
「上を向いてると強くなれるから。」
何度もこの言葉に励まされた。
ーーー
「おはようA。」
『おはよう。
朝ご飯出来てるから、顔洗って来たら?』
朝食を作り終えた時、
遥輝が欠伸をしながらリビングに入って来た。
「あー、A?
俺、飯食った後、
すぐ出んとあかんけど、お前どうする?
って言っても一緒に連れて行けへんけど…」
『大丈夫。一人で戻るから。』
「分かった。
とりあえず着いたらLINEにでも入れといて。」
『分かった。』
キスを一つ落とし、遥輝を見送った後、
私も東京行きの身支度を始める。
今、戻ればスキャンダルでダメになるか、
それとも話題性を利用してますます、
大きくなるかの2つ。
その2つの選択肢しかないなら、
もう迷わない。
今、私のことで遥輝が悩んでるとしてるなら、
自分の夢を捨ててもいい。
遥輝?
これが私の"ケジメ"
ジョー分かった。
事務所で待ってるよ。
Aごめんね?
ありがとう。
…忘れてた。
もう長いことずっと、
こんなに空が青くて高いってことを。
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m2(プロフ) - キュンキュンします^^* (2020年1月30日 16時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:haru | 作成日時:2019年8月20日 19時