story 26 ページ26
忘れられない人への想い、
どこで、どうやって、
捨てたらいい?
ーーー
「遥輝じゃなくてごめんね?」
『…いえ』
「Aちゃんの心大丈夫?」
『え?』
ココロ?
『…痛い。』
絆創膏が何枚あっても、
足りないぐらい痛い…
「だよな?笑」
なんで笑うの?
『…酷っ。』
「あはは。笑
ごめん、ごめん、ね?」
電話越しで笑う卓さん。
ごめんと、笑い声がまるで
反比例してる。
卓さんの笑い方も独特あるから、
つい、つられて笑ってしまう。
いつも、どこかで見てるじゃないか?
って思う程、タイミングが良い時に、
こーして電話くれたりする。
何故か妙にこの人の前では、
弱さをさらけ出してしまう。
卓さんを好きになれば、
きっと幸せになれるんかな?
なんて、
宙ぶらりんになってる心を、
勝手に卓さんのせいにしてる。
「いや、ね。
Aちゃん以上に傷付いてる奴がおって、
周りのみんな迷惑しとーと。笑
で、お願いがあるっちゃけど聞いてくれる?」
『…なんですか?』
「そいつ家ん鍵失くしたって言うて、
俺ん家におるっちゃけど、Aちゃん
そいつん家んスペアキー持っとーよね?
明日朝イチで持って来てくれん?
空港まで俺が迎えに行くけん。」
『明日ですか?』
「うん、今、休業中で暇やろ?笑
大丈夫、そいつには内緒で、
俺一人で行くけん。笑」
『その為に休業した訳じゃ…』
「速達で今、航空券送ったから、
それに乗って来て。
じゃあ、明日ね。笑」
って言った後、一方的に電話を切られた。
何考えてんの?
今朝から芸能ニュースで流れてる、
私の休業の話知ってるよね?
「心大丈夫?」って聞くぐらいやから、
遥輝からも、もう聞かされてるはず。
なのに、もういいや。
卓さんに
スペアキーだけ渡して、さっさと帰ろう。
ホンマは遥輝に会いたいけど、
今はまだ、遥輝に会うのが正直怖い。
-作者より-
この度は、ランキング等、
そして、
たくさんの方に読んで頂き、
嬉しさ半分、恐縮半分の気持ちです。
ありがとうございますm(_ _)m
ラストスパートに向けて、
更新していくので、暇潰し程度に、
また、読みに来て頂けたら幸いです。
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m2(プロフ) - キュンキュンします^^* (2020年1月30日 16時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:haru | 作成日時:2019年8月20日 19時