story 20 ページ20
寂しいなんて、
一度も思ったことなかった、
遥輝と出会って、
本当の恋見つけられるまでは平気やった。
ーーー
A遥輝、久しぶり^^*
元気にしてる?
A今度の日曜。
北海道に行きます。
会って欲しいです。
私らしくない内容のLINEを半年振りに遥輝に送った。
すると、すぐにLINEから着信に変わった。
『も、もしもし?遥輝?』
「あぁ、元気か?」
電話マークをタップする時、
つい小刻みに揺れてしまう指。
緊張してるのが自分でもよく分かる。
久しぶりに聞いた遥輝の声は、
普段のトーンじゃなく、少し苛立った様な声、
だるそうに喋る口調、いつもの遥輝じゃない。
『…うん。』
「…日曜、…来んでえぇし。
…来ても会えへんし。」
『何で?』
「なんでも…」
『分からん。何で急に?』
「…悔しいから。
今の俺じゃお前を幸せにできひん…
やから、俺のことは早く見切った方がえぇ。
じゃあ、」
『待って、遥輝!
電話切らんといて!どう言うこと?
ちゃんと分かる様に説明して!』
「説明もなにも、
…あんまり長く喋ると…」
『何?』
「バイバイ。」
『会いたい!遥輝に会いたい!』
「バイバイ、A。
幸せになれよ!じゃあ…」
途切れた電話を耳にあてたまま、
私は未だに遥輝の声を探してる…
"今の俺じゃお前を幸せにできひん…"
夜、寝る前、
遥輝のこの言葉が脳裏にやきついて、
眠れなくなってしまった。
ねぇ、遥輝?
私の"幸せ"は私が決めるよ?
私は、
今の生活を捨てでもいいと思った。
ずっと、
遥輝の後ろをついて行きたかった。
それも、もう消さなアカン過去の気持ちになるん?
私達、これでもう終わり?
もう会えへんの?
巻き忘れた時計が少し遅れて、
やがて止まる様に、
大切なものはいつでも、
音もなく壊れていくんやね。
ほんの小さな言葉も、短い言葉でも、
2人には必要やったのに…
もう、分からん…
遥輝が考えてること全て…
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m2(プロフ) - キュンキュンします^^* (2020年1月30日 16時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:haru | 作成日時:2019年8月20日 19時