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story 13 ページ13

幸せって、何?

時々分からなくなる。

ーーー


遥輝の家を出たのはPM18︰45過ぎ。
何度もツアーに来ては行きたくて行けなかった
羊ヶ丘展望台に足を運ぶ。


北海道ならではの大地。
広大な景色、羊、クラーク博士の奥に、
微かに見える札幌ドーム。


今頃、あそこで彼は戦ってるのか。
力強くバットを振り、懸命に走ってんのかな?




"俺、北海道に行く
そんで、あっちで頑張りたい"





遠い昔の記憶。
この場所でふと蘇った。


人懐っこいとこや、
おっちょこちょいなとこや、
負けず嫌いなとこ
人を思いっきり笑わせたり、
野球ではしゃぐ彼の声が
いつも私を幸せにしてくれる。


このままこの場所にいたい。
遥輝の部屋にいても、互いに、
"バイバイ"がまだ言えない。






遥輝終わったー!
今、お前どこ?





感傷に浸ってたら、
遥輝からLINEが届いた。




A羊ヶ丘展望台。






「もしもし?
何してんねん、そんなとこで。」




返信をするとこで、LINEから着信に変わる。



『夜まで時間があったから、』

「そこにいとけ!」



話の続きを言う前に、
また、一方的に切られた。


そして、5分後に遥輝が来た。



「…こんな時間に女一人で、
何してんねん。」



って言った後、誰かに電話を掛け始めた。




「卓さん?ごめん、先行ってて。」



『ごめん。
一回ここに来たくて…』


「言えば俺が連れてったんのに…」

『…一人で。』

「…何かあったんか?」

『遥輝?』

「ん?」

『私は遥輝の彼女?』

「いきなり何言うねん。笑」

『嘘、なんでもない。』


「…A、ここにずっと、
俺と一緒におるか?」



『うん。』

「ごめん、嘘や。」


『酷っ!なんでそんな事言うの?
ホンマやと思ったのに…』



「いいよ。ここで、俺と一緒に住む?
でも、無理やろ?」



『無理って分かってて言ったん?』




「ちゃう!

けど、お前何もかも捨ててこっち来れるんか?

俺かてお前と一緒におりたいし、傍にいて欲しい。

けど、俺は生半可な気持ちで、

お前と付き合ってる訳とちゃう。

お前のことも、俺自身のことも、

ちゃんと将来のこと考えてるんや!





…とりあえず皆待ってるし行こ。」

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m2(プロフ) - キュンキュンします^^* (2020年1月30日 16時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:haru | 作成日時:2019年8月20日 19時

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