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story 11 ページ11

大切な君に出来ること、
愛を送ることじゃなく、
いつまでも笑顔でいること。

ーーー


これが夢なら、
どうか永遠に醒めないで欲しい。


朝6時に自然と目が覚めた私は、
隣で眠る遥輝の顔を見つめ、
思わず顔を緩めた。



『…遥輝。』



こんなに近くで、
まじまじと見つめるのは初めてかもしれない。
男のくせに、私よりまつげが長い。
しかも、一切肌が荒れていない。


少し悔しいと思う反面、
このままずっと見ていたい気持ちにもなる。



『…好き。』



眠る彼に向かって小さな声でぽつりと呟くと、
突然、遥輝の手が私の頬に触れた。



『わっ…』



「何でそんな小声なん?」



完全に眠っているのだとばかり思っていた。
油断した。
彼がこういう意地悪をする人だと言うことを、
ここ最近すっかり忘れてた。



動揺する私を見て、
楽しそうに微笑む遥輝。
一体、いつから起きていたのだろう?



『起きてたんやったら言ってよ。』



「Aが俺の寝顔を凄い

見つめてくるから、

起きてるって言えへんかってん。笑」




『…じゃあ、
今も寝たフリしてくれれば良かったのに…』




「さすがに、聞き逃せへん発言やったから。笑
朝から、幸せな気持ちになれたわ。笑」




私はあっという間に彼の腕の中で抱き締められていた。
温もりが伝わり、胸の奥がじわりと熱くなる。


スポーツ選手特有の鍛えている上半身裸の遥輝、
私よりも色気があり、目のやり場にいつも困る。




「変態。笑」


『は?なんで?笑』


「俺の体見てニヤニヤしてっから。笑」




遥輝が笑うだけで、胸がきゅっと鳴り、
喜びの感情が溢れ出す。


多分私は、死ぬまでこの人のことを、
好きでい続けるのだろうと思った。


それから、私達はゆるい世間話をしながら、
朝食を食べ終え、
簡単な身支度を整えて遥輝を見送った。


着々と、離れる時間が迫ってくる。
恐らく次に遥輝と会えるのは、
いつになるんやろう?




…寂しい。

ずっと、一緒にいたい。

もっと同じ時間を共有し、触れ合いたい。

そう思うのは、きっと自然なことだ。

好きなら、当然のことだろう。









遥輝、あなたも同じですか?

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m2(プロフ) - キュンキュンします^^* (2020年1月30日 16時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:haru | 作成日時:2019年8月20日 19時

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