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story 2 ページ2

心にもしもドアがあるなら、

たった一つの鍵はあなたに預けたい。

ーーー


翌朝、2人の地元でもある和歌山に行くことになった。


2人して目立たない装いで手を繋ぎながら、
飛行機や、電車に乗り継ぎ、和歌山に帰省した。


挨拶か、

勢いで来てしまったけど、




「先に俺んち行ってい?」

『いいよ。』




ここまで来たらもう行くしかない。


最寄り駅からタクシーに乗り、
遥輝の家の前で降りた。


と、言っても隣の家は私の家なんやけど。


そんなこと思ってると、遥輝の家の前に、
一人の女性が立っている姿が目に映った。


その彼女は綺麗な黒髪のショートヘアーで、
意志の強そうな大きな瞳、
そして、女性にしては背が高くて、
まるでモデルみたいな女性が遥輝の玄関前にいた。


どこかで昔、会った様な気がする…

遥輝の歴代の元カノの1人だろうか?

何か嫌な予感…






「は?なんで来てんの?」

「あ、遥輝!笑」





そう遥輝を呼んだ後、
彼女の黒く澄んだ瞳が私を捉えた。




「あ、もしかしてAちゃん?」

『…え?あ、はい。』




私の名前を知ってることに驚きながらも、
肯定すると、彼女の綺麗な顔に笑みが浮かんだ。




「あ、やっぱり!

前に遥輝のスマホのホーム画面で見た顔と、

同じやったからすぐに分かったわ!笑」





何故か彼女は、とても嬉しそうだ。
不思議に思いながら、その笑顔を見てると、
どことなく誰かに似ている気がした。




「ってか、姉ちゃん、
いらんこと言わんでえぇし!」





あ、遥輝のお姉さんだ。




「Aちゃん久しぶり!笑

私のこと覚えてる?ってか覚えてないか、笑」



『いえ、覚えてます!笑』



「あんなに小さくて、

引っ込み思案やったAちゃんがね…

今じゃ有名人やなんて、ビックリしたわ。笑

で、元気にしてる?芸能界って忙しいんやろ?

ちゃんと睡眠とってる?ご飯は?ちゃんと食べてる?」





圧倒されるぐらい次から次へと質問攻めにされた。





「ってか、もうえぇやろ。
とりあえずA家入ろ。」



「ってか、2人揃って来るなんて、
もしかして結婚の報告?笑」





その質問を無視して私の腕を掴んで家へと入って行く遥輝。




家には遥輝のお母さんやお父さんもいて、
そこでもお姉さん同様に質問攻めにあった。笑




何か、このぬくもりが懐かしい。

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m2(プロフ) - キュンキュンします^^* (2020年1月30日 16時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:haru | 作成日時:2019年8月20日 19時

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