story 41 -haruki- ページ41
心は虹色。
ーーー
激しく何度もAと結ばれた後、
ベッドの中で２人並んで横になりながら、
お互いの気持ちを確かめあう。
『遥輝と両想いになれたってこと、
なんか、まだ信じられへん、嬉しすぎて…』
そう言いながら、
こっちを見て嬉しそうに微笑むA。
なんでいちいち、
こう俺のツボになること言うんやこいつ…
「…俺も」
俺のキャラも、
完全に崩壊していくな、きっとこれから。
でも、それもえぇと思ってる。
やっぱり思ってることは、
言葉で伝えるのが１番威力があるから。
Aを独り占めしたい。
けど、こいつには男のファンが多い。
ヤバイな、俺。
両想いになったって言うのに、
嫉妬心はどんどん深まっていく。
「A、…ごめん。
先に言っとく、俺、お前に対して相当余裕ないかも。」
Aの方が、よっぽど大人かもしれん。
27歳にもなって、嫉妬の限度が分からん。
なんて、俺めっちゃ格好悪過ぎ。
『余裕?』
｢お前がダンサーらと一緒に、
肩組んだりしてインスタとかあげたりするやん?
それ見るとめっちゃイラつく。｣
『あはは。笑』
｢あはは、ちゃうわ!
何がおもろいねん!こっちはマジやぞ!｣
『だとしたら私もやで?
彼氏にしたいランキングずっとずっーと1位!
なんなん?なぁ遥輝?』
｢まだそれ言うか?
別に俺が"選んでくれ"って頼んでる訳ちゃうやんけ。｣
『でも、デレデレして、
｢嬉しいです笑｣とか言って、ムカつく!』
｢別にデレデレしてへんわ。｣
『してるわ。』
｢分かった。
今度からは、お前だけにデレデレするわ。｣
そんな真顔で言われたら何も言えへんやん。
『けど、遥輝も、
妬いてくれたりするんやぁ?笑
意外やったから、なんか嬉しい。笑」
「…意外ってなんやねん。
俺かて妬くわ!お前にだけな!
やから、まぁ、覚悟しとけ!笑」
『嬉しい様な、怖い様な…笑』
またキスをして２人体をくっつけながら笑い合う。
俺の気持ちは、
Aが思っている以上に重いと、
自分でも分かってる。
やけど、Aが隣でそうやって笑ってくれるなら、
その笑顔をずっと絶やさない様に、
俺は生きるよ。これからもずっと。
これからの２人の幸せを願いながら、
この日は手を繋いで眠りに就いた。
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作者名：haru | 作成日時：2019年7月26日 16時
