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story 5 ページ5
私はまるで、
操り人形の様…
ーーー
アンコール♪アンコール♪
会場から鳴り響く会場内の歓声。
それを耳にしつつステージからはける。
｢お疲れさんA!
早くこっち!こっち!
今、オトリの車出したから!｣
«良かったよ!最高!
残り3箇所もこの調子でぶっ通そうぜ!»
ステージからはける時、
周りのスタッフ達がそう騒ぎ出す。
『…何が?全然良くない。ちっとも。』
｢どうした?なんて顔してる。
新曲はチャート入り、全国ツアーは大成功。
それでその顔か?｣
『…5年と、…ちょっとか。』
｢何がだ?｣
『私がデビューして。』
…悲しいような
…優しいような
遠くで霧笛が聞こえる夜。
何時間も、
窓辺に座って外を見てた。
たった一つの荷物を、
大事そうに抱えてた遥輝との、
出会いやった。
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作者名：haru | 作成日時：2019年7月26日 16時
