【H×H 転生トリップ】 未来に向けて

11話 ページ12

ピコを森の中間地点らへんに置いて、一人で帰ってくるように言った

『じゃあ、一人で帰ってくるんだぞ！』





それからは走り、歩き、休み、走り……を、続けて村に近づいて行った……

『ん…………何だ？……焦げ臭い……？』


いや、まさか！！！と思いながら足を早めた




『え…………何、これ…………』

俺が見た村は……家が崩れ、クルタ族の森特有の植物や木が…………焼き払われている……


『あ―――――――――』


人…………あれ、足……？


『う……そ………………そんな……ま、まだ、4日はあったはずなのに！！！』

何故だ？いつだよ……いつ……

俺は震える手で携帯を取り出し、キドに電話した…………






神《やあ！もしもし？どうしたんだい？》

『……なぁ、クルタ……族が、虐殺されるのって……いつだって……言った？……』

神《あと五日後だ！どう？対策出来てるかい？》

『……だったら…………っなんで！！なんでだよ！！』

神《……？？ど、どうしたんだい？》

『俺が……手当の道具を買いに行って……帰ってきたら……みんな焼けてんだよ！ 村も、森も、原っぱも！……人も…………っ』

神《なっ！？》

『まだよく見てない……どうして……俺がこの世界に来たからか？……こんな…………う、うあ……うあぁぁぁああ!!!!』

神《お、落ち着いて！俺もよく調べてみるから！》

ピッ……

『はぁっはあっ……くそっ…………くそぉ…………………………瑠美…………瑠美？……あれ、俺、……』








俺は怖かった……みんなの死んだ顔を見るのが……でも、目に入っちまったんだ…………顔、体……が。
目が無くて、全身は焼き爛れて…………






パイロ………………多分死んだんだろうな………………

『あぁあ……っうわあああああああああああぁぁぁああぁぁぁぁー!!!!』


俺は泣き叫んだ どうしてこんな時に出かけてしまったのか、助けれなかった悔しさに……泣いた 叫んだ 悔やんだ……でも、帰ってこない……瑠美といた楽しかった日々のように……帰ってこないんだ……………

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