ドS? ページ14
部屋のドアをノックするとすぐにAさんがドアを開けて招き入れてくれた。
部屋に入ってすぐ目に飛び込んできたのは見事なまでのパノラマだった。
部屋自体が半円状になっていて、ラウンドしてる部分全体が窓。
レインボーブリッジも綺麗に見えるし、夜景が散りばめられた宝石のようだ。
「結弦くんおかえりー!疲れたでしょ?」
Aさんが笑顔で迎えてくれる。
「疲れがぶっ飛んだわ。すっげー夜景!」
「でしょでしょ?すごいでしょ!?」
彼女はテンション高くはしゃぎまくっている。
やばいめっちゃ可愛い。
会うのは11日ぶりだ。思わずそのまま抱きしめてしまう。
「すっげー会いたかった…」
彼女がきゅっと抱きしめ返してくれるのが伝わる。
「うん…。私も会いたかった…」
「しかしすっごいねこの夜景。こんないい部屋があるなら確かにわざわざスイートにしなくても全然いいかも」
「でしょ!私、安くていいの見つけるの得意なんだ!」
どうだ!と言わんばかりにえばる彼女も可愛い。
「あ、結弦くん何か食べる?一応身体に良さそうなものテイクアウトしてきた」
「うん。ちょっと食べる。Aさんは?」
「私はさっき食べたし、お風呂も入った〜」
は?こういう時って一緒に風呂とか入るんじゃねぇのか、普通。
「風呂…もう入ったんだ?」
「うん。最上階に展望風呂があるっていうから入ってきた!絶景だったよ!あ…でも結弦くんは入りに行けないか。せっかくなのに残念。でもこの部屋のお風呂からも夜景見れるよ〜」
ほらほら見て見て〜とバスルームへ歩く彼女を後ろから捕まえる。
「展望風呂に行けないのが残念なんじゃねぇよ。一緒に入りたいじゃん…」
「ごめん…。なんかドキドキしてじっと待ってられなかったからつい先に…」
「いーけど。Aさんそういう人だってわかってるし。じゃあ終わったら一緒に入ろ」
「お…!?」
やばい。今フツーに終わったらとか言っちまった。
あーあ、またAさん、フリーズしてら。
「うん。あとで一緒に入ろうね!」
そして思いっきり目が泳いでる。
必死で平静を装ってるけど俺との夜をものすごい勢いで想像して焦ってる。
相変わらずな彼女を間近で見ながらもっともっと焦ればいいなんて、俺はやっぱドSか。
だけど、Aさんの余裕のない顔を今夜はたくさん見たいんだ。
119人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らっき(プロフ) - エミルさん» コメントありがとうございます(*^^*)今後はハラハラドキドキというかなんというかの展開(なんだそれ)になりますが、楽しんでいただけたら嬉しいです!お互い楽しんで書けるのが一番ですよね!頑張ります。 (2021年11月23日 21時) (レス) @page49 id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 自己満足で書いているけど、やっぱり読んでいる方がどう思われているのか気になりますよね〜。この先はハラハラしそうな展開でしょうか?移行後も楽しみにしていますね。 (2021年11月23日 10時) (レス) @page50 id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - 鹿さん» この後徐々に何かが起こります!(そりゃそうだ)私ももっと日常の羽生さんを書いてみたいなーと思います。(願望)いつもコメントありがとうございます(*^^*) (2021年11月22日 22時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 何かが起こりそうな予感がぷんぷんする!続きめちゃ楽しみです^^羽生さんのご自宅での様子が垣間見れて幸せでした!確かに、読者さんの顔が見えないのはさみしいですよね^^ (2021年11月22日 16時) (レス) @page50 id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - 鹿さん» 相談相手、いると良いですね。スケートのことなら誰にでもサラっと聞いちゃいそうですよね。んでプライベートのことは話さなそうなイメージです。昌磨さん、平昌の時に比べるとメチャクチャ大人になってました。可愛いからカッコいいになりました。私の中で(笑) (2021年11月16日 8時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らっき | 作成日時:2021年10月13日 14時