付き合いたい ページ3
【結弦】
寝室からリビングへ行くとAさんがご飯を用意してくれていた。
「よく眠れた？」
「ありがと。寝かせてもらってかなりスッキリした」
目の前にはたくさんのエビ料理がある。
エビグラタン、エビチリ、エビのカクテル、エビサラダ、エビの生春巻、エビのにぎり寿司まで。
「うわ、おいしそう。そして見事にエビだらけだな」
「うん。めっちゃ幸せ！エビ好きにはたまらない」
彼女がニンマリ笑う。
でも食べられるかな…といささか不安に思っていると、食べられるだけお皿に取って食べてねと皿を渡される。
さっきさりげなく寝かせてくれたところもそうだけど、彼女のこういうちょっとしたところが本当に好きだ。
「余ったらどうすんの？」
「エビ好きとしては明日の３食でキッチリ消費する」
なんとなく家庭的なところにもホッとする。
「そういえば、いつから１人暮らししてるの？」
「えっと、就職してちょっとした頃あたりから。一度も実家出たことなかったから、１人暮らししてみたくて」
「大学は？ずっと仙台だったの？」
「うん。▲△大学。めちゃくちゃ地元」
うっわ、すげ。
彼女は地元にある超難関の国立大学名を言った。
「Aさん、めっちゃ頭いいんじゃん」
「そうでもないよ？ほら私、こんなだしさ」
Aさんはヘラヘラ笑っている、が絶対頭いいと思う。
相手に頭の良さを感じさせないのが何より頭がいい証拠だ。
「やっぱ、引いちゃった…？」
彼女が苦笑いで言う。
「なんで？びっくりはしたけど」
「合コンとかで出身大学言うと、ちょっと男の人が引いていくのに気付いてたし。逆にコンプレックスなんだ。たいしたことないのにね」
なるほど。それは何だかわかる気がする。
自分より頭の良い女性だと思うと一歩引いてしまう気持ちは。
彼女が可愛くて性格もいいのに男に言い寄られることが少ないのは、簡単に手が出せない女だと思われるせいもあるんだろう。
「俺も過去の成績で周りに敬遠されることあるからわかるわ」
「結弦くんは本当に立派だからなぁ」
彼女はまだ苦笑いをしていた。これは相当気にしている。
「とにかく。気にしなくていいから。合コンも必要ないってか、もう行かないで欲しい」
皿に料理を盛る彼女の手が止まる。
「俺、ちゃんとしたいって思ってる。今だけとかじゃなくて、ちゃんとAさんと付き合いたい」
俺は一気に言った。
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らっき(プロフ) - 鹿さん» まだ書きたいことがあるのと、羽生さんがこんな甘いだけなわけはないので、アスリートの鬼部分を出したいんです。続編ちゃんと書ければいいなぁと思ってます。星は常に最低評価もらってますけど(^_^;)励ましなどいつもいろいろありがとうございます( ；∀；) (2021年7月16日 20時) (
レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 完結おめでとうございます！面白かった〜＾＾日々の楽しみをありがとうございました。まだまだ続くんですよね？かっこいい羽生さん見たいよー！もう、お星さま10点満点でした！ (2021年7月16日 20時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - ぽんさん» すみません。ご指摘ありがとうございます。外します。 (2021年7月15日 13時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らっき | 作成日時：2021年7月15日 13時
