LESSON６―�，匹ΔいΠ嫐�？ ページ33
【結弦】
笑い合った後で急に静かになる。
２人きりの採暖室に自販機の機械音が低く響いた。
ふと視線を感じて隣を見ると、
Aさんは俺を見つめたままぽーっとしていた。
大きくて綺麗な目には桜色のメイク。
メイクしてるのは多分そこだけだけど
温まったせいか頬がほんのり赤くて唇もつやつやで。
相変わらず可愛い人だと思う。
「どうした？まさか眠いとか言わないよな？大事なレッスンの最中に」
「結弦くん、やっぱそのレッスンってのやめよ？なんか、やらしいオジサンみたい」
「オジサンじゃねえから、まだ」
「やらしいのは否定しないんだ」
「今すぐリンク１００周してこい」
「鬼ー！」
そう言って笑ってる。
「眠かったんじゃなくて、結弦くんを見てたの」
「それはわかってるけど、何？」
「相変わらずかっこいいなって。こうやってただ座ってるだけなのになんでそんなに素敵なのかなーって」
へへへと照れ笑いをして、やっぱりスタイルが違うよねとかなんとかブツブツ言ってる。
褒められてるのに嬉しくなかった。
だって彼女が素直な時はいつも――
「唐突すぎ。まぁ俺も似たようなこと考えてたけど」
「へっ？」
「Aさんってさ、俺のこと好きなの？」
Aさんの動きが止まる。
「さっきの、俺とじゃないとキスも出来ないってどういう意味？」
「意味はそのまま。私は…、結弦くんが好きだから結弦くんとじゃないとキスも出来ない」
「……」
「本当のことぶちまけてもいいって言われたから言ってみました」
微笑む彼女の表情はいつになく柔らかくて、
きっと俺は今、夢みたいなセリフを言われてる。
なのにこんなに悲しいのは――
「言ってみましたって何だよ」
ふざけて笑うしか出来ない俺を、Aさんが真顔で見つめる。
「結弦くん、私、今は自分の足で歩きたいんだ」
ああ、そっか。
きっと彼女はこれを言いたかったんだ。
そのために俺に会いに来た。
「いろいろ苦しくて、誰かにどうにかして欲しくなって。だから坂本くんを誘っちゃって。もちろん誰でも良かったわけじゃないの。ずっと気持ちに応えてあげたいと思ってた。でも結局、坂本くんとはそういう風にはなれなかった」
例えそうだとしても。
彼女が苦しい時に頼った相手は俺じゃなかった。
そのこと自体が、彼女の俺に対する答えなんだと思った。
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らっき(プロフ) - 神威さん» そうだったのですね。ファンの方だと思い込んでこちらこそすみません！そして嬉しいです。作品の心配をして下さって。今すぐには無理そうですが、完結まで書きたい気持ちが強いです。気持ちの整理がついたらいつか。とりあえず神威さんが辛くなくて良かったです！笑 (8月5日 23時) (
レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
神威(プロフ) - の作品の心配を...それくらい読み応えがあって、そういう世界があるんじゃないかと(そしてそれが応援できる)思い込んでいた...と言いますか。。。なので更新通知を見た瞬間「あ...もう書けません通知かもしれない...つら...」と身勝手ながら思っておりました。。。 (8月5日 21時) (レス) id: aa58e06295 (このIDを非表示/違反報告)
神威(プロフ) - お返事ありがとうございます。実は申し上げにくいのですが、私は羽生さんのファンではなくて、らっきさんの作品の羽生さんが好きでして...もちろん凄いスケーターの方である事は知っていたのですが...なので報道を知った時も、リアル羽生さんの事というより、らっきさん (8月5日 21時) (レス) id: aa58e06295 (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - 神威さん» 神威さんのお気持ちは大丈夫でしょうか？ショックを受けられてませんか？何かあったら吐き出して行ってくださいね。結婚すると推しが変わってしまう心配を普通はするのに、羽生さんは何も変わらない、そう思わせてもらえるのはすごく幸せなことだと思っています。 (8月5日 20時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - 神威さん» コメントありがとうございます。続きがありましたかね？最初に思い浮かべていただいたなんてなんだか嬉しいです。ダメージは受けてます。嬉しいし安心した気持ちはあるけどショックはあります。でも時間がかかっても書いてみたい気持ちが確かにあります。（続く） (8月5日 20時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らっき | 作成日時：2023年3月22日 13時
