恋しい ページ49
【主人公】
結局、結弦くんは私の家で夕飯を食べていくことになった。
坂本くんが朝迎えに来てくれた時に、今日私に作ってくれるはずだった料理の食材を丸ごとくれたのだ。
「なんか…、Aさんを奪った上、食材までもらうとさすがに良心痛むな」
結弦くんがポツリと呟く。
「う…、そうだけど。食べないのはもっと悪いよ。本人も一緒に食べてって言ってくれてたし」
「それメチャクチャいい奴じゃない?」
「だからいい子だって言ったでしょ!料理するね」
さて、何を作ろうかな、と食材をチェックする。
「へぇ。料理得意なの?」
「まぁまぁ得意かな。駅の近くに※※※っていうカフェあるの知ってる?」
「うん。なんかあるね、オシャレっぽいやつ」
「そこのオーナー夫婦。奥さんの方だけど、私の大親友なの。みかちゃんっていうんだけど。たまにここに来て、一緒に料理するから自然と上達したんだ。インテリアもみかちゃんからのアドバイス」
「俺びっくりした。この部屋、雑誌に載ってるみたいな部屋だから」
「私の力じゃこうならないよ。みかちゃんのおかげ。皆、このアパートの外観とのギャップにびっくりする」
「ギャップなら俺負けてない」
「あはは。確かに」
結弦くんの可愛いとカッコいいのギャップったら確かに破壊的だわ、と思いながら結弦くんを見ると、結弦くんはウトウトしていた。
「結弦くん、眠い?」
結弦くんがハッとなって言う。
「ごめん、俺全然寝てなくて。安心したら急に眠気が…」
「ダメだよ。ちゃんと寝なくちゃ」
「誰かさんが坂本くんと家で2人きりで会うっていうから、心配でぜんっぜん眠れんかった」
今の結弦くんは可愛いほうの結弦くんだ。
目を閉じてテーブルに突っ伏している。
陶器みたいな肌に、きれいな睫毛がかかって、眠気で体温が上がってるからか頬が少し赤い。
心の底からこの人が恋しい、と思う。
眠れないほど、心配させてたんだ、私。
「ごめんね、結弦くん」
結弦くんの側に行って座る。
「いや、もう平気。結局Aさんと2人きりになれたの俺だし」
結弦くんが笑う。
こんなに素敵な人がどうして私を好きになったんだろう。
その奇跡にクラクラする。
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優里奈(プロフ) - らっきさん» わー!読者さんでしたか!嬉しい……(T_T)ありがとうございます!私ももっと萌えを入れたいんですけどね……(^^;頭が硬いせいか、理想とはかけ離れてしまってます(/Д`;新シーズン、どんな羽生結弦が見られるのか楽しみですね(^_^)♪ (2021年7月14日 23時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - 優里奈さん» 優里奈さんのお話、お気に入り登録させていただいてずっと読んでますよ(*^^*)私は逆にスケートの試合模様とかそういうのが書けません( ;∀;)萌えを追いかけるしかない状況です。笑 羽生さんにハマると沼ですよね!笑 こちらこそ更新楽しみにしております(^-^) (2021年7月14日 21時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
優里奈(プロフ) - ワールド2021で羽生くんにハマった者です(^ ^)素敵なお話ありがとうございます(*´`)私も羽生くんのお話書いてるけど、片想いの様子?気持ちの表現?が上手く書けなくて(;∀;)らっきさんのようにドキドキするお話が書きたい!と思ってます(*^^*)更新楽しみにしてます♪ (2021年7月14日 20時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - だんごさん» はっ!ごめんなさい。返信からではなく普通にコメントで打ってしまいました。返信は↓です。 (2021年7月13日 17時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - えっ!ほんとですか?とってもとっても嬉しいです!星が欠けてるから、つまらないんだと思ってたので、ほんとに嬉しい!ありがとうこざいます( ;∀;) (2021年7月13日 14時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らっき | 作成日時:2021年7月6日 14時