満月の夜に乾いたギターを２【完結】 (ページ2)

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「1人じゃキモいでしょ」って北斗さんに連れてかれた先は大学生に人気って有名なアクセサリーショップだった

北斗さんはあーこれかないや違うわーって独り言を零しながらネックレスを漁ってて
確かに1人だと変すぎるから良かったかもって私が逆にほっとした

『なんでネックレスなんて買うんですか？』

「妹がもーすぐ20歳だからねおっこれいいじゃん」

北斗さんはふーんってちょっと持ち上げて「ちょっと当てるね？」
わたしの首の前にもっていった

「あーやっぱこれだわ」

『私別にいる必要ないですよね』

「ごめんなんか妹と似てるから Aのも買ってあげよっか」

『いいですよ私は』

「そっか京本に買ってもらうもんね」

『だから大我さんとはそんなんじゃ』

「俺には大事にされてるように見えるけどね最初は何こいつらって思ってたけどペットってさ」

『わたしペットとかじゃなくてほんとは女の子として見てほしいんですダメだってわかってるけど正直辛いです』

思わず本音がぽろって出ちゃって慌てて口をおさえた

「色々抑えてるのは京本も同じだと思うよ？」

大我さんが？
ありえない冗談を言う北斗さんにちょっと呆れる

『おさえなくていいのにな』

「ここに我儘プリンセスがいる〜でもそんなにさ」

北斗さんは手を後ろに回した

「女の子に見られたいならこれつけて」

わたしの髪を持ち上げてネックレスをつけた

『いいんですか？これ』

「それで京本に聞かれたら北斗さんにもらったって言ってみな？そしたら俺が言いたいこと分かるよ多分俺は京本に嫌われても害ないから気にしないで」

北斗さんは「誕プレってことで」って笑ったけど
ほんとにそんなことして意味あるのかな？