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71. ページ24






頬に涙が伝って 黙り込むと
大我さんは 撫でるように頬を拭って
語りかけるように話し始める





「俺 Aが思ってるより大人じゃないから
会いたくて触れたくて死ぬかと思った そんぐらい好き」




『私も好きです ずっとずっと 大我さん以外好きなれない』




「知ってた でも上手く向き合えなくてごめんね」




『ううん ごめんなさい私が子供過ぎて』






俯いて涙を零してると「泣かないで」ってまた頬を撫でた






「1番Aが辛い時にいつもそばにいられなくてごめん
でもこれからは隣にいて守りたいなって思うよ
大丈夫だよって言ってあげられるの俺しかいないでしょ」



『ごめんなさい そんな優しいこと言われたら泣いちゃう』



「変わってないね可愛い でもやっぱ大人になった」



『そうかな 家出して逃げただけなのに』



「逃げてなんてない Aは強いから大丈夫 」




「ずっと辛かったでしょ」って頭を撫でてくれて
また泣きそうになる




『うん 辛いし怖かった 大我さんがいなくて』



「そっか でもこれからは俺がずっと隣で好きって言い続けるから大丈夫だよ約束する」



『ほんと?どこにもいかない?』



「行くわけないじゃんこんな好きなのに」






大我さんは よいしょってギターを膝にのせて






「泣くの終わりね?もっと誕生日っぽいことしよ」






ポケットからピックを出した




暖かい声にまた泣きそうになって


揺れながら歌う大我さんと目が合って 微笑む






「大事にしようって思えたのも誰かのために歌おうって思えたのもAだけだよ」





大我さんは歌い終わると私の頭をゆっくり撫でた





『私も大我さんだけだもん』





「うん知ってる」なんて言いながらギターを床に置く





「ねえA?」



『うん』



「歌えなくなるまでAのために歌うからずっと隣で本読んでてね」



『それどういう意味ですか?』








大我さんは「知りたい?」ってふふって笑うと

頭をぎゅって寄せて

やさしく唇に触れた







「おかえりってこと」








孤独な私に居場所をくれたのは間違いなく大我さんで
あの日正解を探してたことも苦しんでたことも忘れるぐらい
今外を眺めて金髪を揺らしてる大我さんが愛おしくて


全ての ありがとう と すきだよ って気持ちを込めながら抱きしめた




----------------

♫ Mr.Children/Simple

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設定タグ:京本大我 , sixtones , SixTONES   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:はむ | 作成日時:2022年8月14日 2時

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