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5話 ページ6

You,side




朝学活が終わった休憩時間。




日課表を見ると、次は算数だ。




「ダルっ、」




俺はため息をついた。




「ねぇ、」




「ん?」




突然話しかけられた。




降谷少年からだった。




「転入生だったんだね。」




「ああ。」




「もし良かったら、僕と友達になってくれない?」




まさかこんなに早く来るとは。




「良いよ。Aって呼んで。」




「うん!A!僕は降谷零。れいって呼んで!」




「ゼロ。」




「え?」




「零だから、ゼロ。」




「分かった!ゼロでいいよ!」




「よろしくな、ゼロ。」




「うん!」




こうして、とても純粋な降谷少年、いやゼロとの生活が始まった。




俺はゼロ以外に友達なんて作りたくもなく、休み時間は本を読むかゼロと一緒にいるかのどちらかだった。




降谷「おい!A!早く行くぞ!」




「あぁ。」




時が過ぎるのは早く、俺たちはもう6年になっていた。




小学校の勉強はつまらなすぎた。




なんて言ったって、一度やっているし。




スポーツなんかも簡単で、




俺は「才色兼備な御坊ちゃま」と呼ばれるようになった。




相変わらずゼロのことを馬鹿にする奴はいたから、そいつには容赦なく一本背負いをして、二度とゼロに近づかないようにした。




降谷「もう卒業だな。」




「あぁ。」





中学も、ゼロと同じところに行くつもりだ。




それに、中学になると、




銃の訓練が始まる。




黒の組織にいる以上、仕方のないことだが、警察学校で習っていた俺にそんな必要は無い。




だが、そんなこと言えるはずもなく、従うことに。




降谷「じゃあな、また明日。」




「あぁ。」




ウォッカ達と降谷を会わせる訳にはいかないため、最近は歩いて帰るように。




てか、これいつまで続くんだ?




まあ、元の世界に帰ったら俺は死んでるからな。









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作者名:Autumn | 作成日時:2019年6月25日 17時

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