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3話 ページ4

You,side




ベル「そろそろ時間よ。」




「分かった。」




俺はランドセルを背負い、ベルモットの後を続き部屋を出る。




アジトを出ると、そこには、




黒のポルシェが停まっていた。




「まさかこれで送り迎えするんじゃないだろうな。」




ベル「あら?ポルシェじゃご不満?」




「はぁ、何でもない。」




ベル「ウォッカ、よろしくね。」




ウォッカ...!?




送り迎えはウォッカが来るのか。




まさかこんな形で会うとはな。




ベル「じゃあ、行ってらっしゃい!」




渋々後部座席に乗り込む。




ウォッカ「ウォッカと呼んでください。」




何故敬語?




「分かった。」




10分ほどで学校に着いた。




ウォッカ「帰りもここで待ってやす。」




「あぁ。」




ポルシェから降り、周りを見渡す。




皆の視線が俺に刺さっている気がする。




「だからポルシェは目立つんだよ。」




それに、




昨日鏡で容姿を見たが、子供にしてはかなり整った顔になっていた。




まずは職員室か。




持ってきた上履きに履き替え、職員室に向かう。




はずだったのだが、




「迷った。」




何故か今、校庭と繋がる廊下にいる。




ため息をつき、校庭に目をやる。




「ん?」




何やらケンカしているようだ。




俺は、上履きである事も忘れ、校庭に歩き出した。




何故なら、そこには、




幼少期の降谷少年がいたからだ。




『日本人以外立ち入り禁止だ!』




『ここはみんなの砂場だ!』




なるほど、容姿のことで虐められてるのか。




俺はその様子を見ていて、何故だかとても頭にきた。




虐めているのは6年か。




『外人は出てけ!』




リーダー格の奴が、そう言って降谷少年を突き飛ばした。




「おい。」




俺の堪忍袋の緒が切れた。




『なんだお前?』




「今そいつに何した?」




『は?お前に関係ないだろ?』




『1年は黙ってろ。俺ら6年だぞ。』




「6年だからなんだ?」




『は?』




俺は、そいつの胸ぐらを掴み、一本背負いした。




若い筋肉は無敵だ。




「二度とこいつに手出すな。」




俺がそう言い、睨むとそいつは逃げて行った。




あ、職員室行かないと。




そう思い校舎に戻ろうとした時、




「待って!」




振り向くと、降谷少年がこちらを見ていた。




「何?」




「君強いんだね。」




「そうか?」




「ありがとう。」




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作者名:Autumn | 作成日時:2019年6月25日 17時

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