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1話 ページ1

You,side




「もう時間がない...!」




ここは都内の中学校。




今朝、体育館の倉庫に段ボールに入った爆弾が発見され、俺たち爆弾処理班は出動していた。




インカムから同期の奴の声が聞こえる。




「おい成瀬!早く避難しろ!」




「あと少し、あと少しだから。」




「もう時間がない!早く逃げろ!」




5・4・3・2・1




爆発した。




解体をしている途中だった俺は当然巻き込まれ、




死亡した。




はずだった。




「ここ、何処だ?」




気がつくと、もう夜で、見知らぬ路地裏に立っていた。




「おいガキ、こんな時間に何してる?」




低く鋭い声が聞こえ、声のした方に身体を向けると、




長い銀髪の男がこちらを見下ろしていた。




「ガキ?俺はそんな歳じゃねぇよ。」




「は?どこからどう見てもガキだろ。」




言われてみると、さっきから見える景色が低く、手も小さい。




「親はいねぇのか。」




黙り込む俺に、男が続ける。




「ついて来い。」




行きたくなかったが、この状況をどうする事もできない為、とりあえず付いていくことに。




車に乗せられ、窓に反射する自分の姿を見る。




「...っ!」




それは、




どこからどう見てもガキだった。




それに、目の前にいるコイツ。




まさかとは思うが、




『名探偵コナン』の黒ずくめの組織の一員。




ジン?なのか?




『名探偵コナン』は、好きでよく観ていた。




この前は「ゼロの執行人」を、忙しい合間を縫って観に行った。




だが、今そんなことは関係ない。




何故ジンが目の前にいる?




ってか、ここは、『名探偵コナン』の世界なのか...!?




「降りろ。」




連れてこられたのは、綺麗な建物。




かなり大きい。




もしかしてアジトか?




ジンの後ろに続き、中に入る。




「おかえり、ジン。」




中に入ったジンに話しかけるブロンズヘアの女。




こいつはベルモット...?




「その後ろの子供は?」




「1人で突っ立っていやがったから連れてきた。」




「ちょっとジン!それ誘拐っていうのよ、知らないの?」




「大丈夫だ。こんな時間に1人でいるなんて、親がいねぇ証拠だろ。」




「で、その子をどうするつもり。」




「最近人手が足りねぇだろ?」




「まさか...!」




「あぁ、コイツを組織に入れる。」









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作者名:Autumn | 作成日時:2019年6月25日 17時

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