10話 ページ10
You,side
pruuuuuuuu
ポアロを出て、スーパーに停めてある車を取りに歩いていると、仕事用のスマホに着信があった。
「はい」
ジン「今から来い。」
「わかった。」
突然のジンからの呼び出しに、スーパーへの足取りが早まった。
「で?何か?」
俺は今、組織のアジトにいる。
ジン「そろそろ殺りたい頃かと思ってな。」
「仕事か。」
ジン「ああ。コイツだ。」
ジンはそう言って、机の上に1人の男の資料を投げた。
俺はそれを手に取り、眺める。
「南田文敏、」
俺は1番上に書いてある名前を読み上げる。
ジン「好きに殺れ。」
「了解」
俺は早速、そいつを呼び出した。
3ページ程ある資料の最後には、
『組織の情報の横流しをしている。』
そう書かれていた。
「なるほどね。」
時刻は午後10時。
廃ビルの屋上に奴を呼び出した。
そろそろ来るはずだ。
コツコツ
非常階段を登る足音が響く。
南田「呼び出して何の用だ。」
俺の顔を見るなり、南田はそう言った。
俺は無言で南田に近づき、首に1本注射をした。
南田「...っ!」
南田はものの数秒で気を失った。
動かない南田を近くのパイプに手を括り、手錠をする。
そして、胸ポケットからスマホと拳銃を奪った。
スマホのデータをコピーし、拳銃で撃ち抜く。
その音で南田は目を覚ました。
南田「...おい!」
手を縛られていることに気づき、騒ぎ出す南田。
俺は奴の眉間に拳銃を突き付ける。
一瞬にして黙り込んだ。
「組織の情報の横流ししてたんだって?」
南田「...っ!」
「ジンからの命令だ。お前を始末しろ、とな。」
一気に顔が蒼ざめる。
南田「待ってくれ、分かった。」
南田「そっちの希望は何でもーーーー」
バンッ!と、拳銃の乾いた音が響く。
「もう遅ぇよ。」
脈がない事を確認し、ジンに電話をする。
「始末した。」
ジン「データのコピーはあんのか?」
「当たり前だ。」
ジン「了解した。」
俺は、遺体を燃やすことも考えたが、そのままにした。
これは挑戦状だ。
「ーーー日本警察への。」
俺は、証拠を残していないか入念に調べ、その場を後にした。
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作者名:Autumn | 作成日時:2019年6月16日 22時