11話 ページ12
「カルーアミルク」
コーヒー牛乳のように口当たりが柔らかく飲みやすいが、度数は決して低くは無い。
気づかないうちに酔ってしまう。
気づいた頃にはもう遅い。
そんな酒だ。
それの入ったタンブラーを持ち、テレビの前のソファに座る。
ついているドラマも大して興味も無く、消した。
pruuuuuuuu
仕事用のスマホに着信があった。
［V］
画面にはそう表示してある。
「もしもし」
ベル「カルーア、取引の件だけど、明日の21時に決まったわ。」
「分かりました。」
ベル「かなりが厄介な相手だから、気を付けてね。」
「ご忠告どうも、そちらこそ。」
ベル「ええ、じゃあ。」
明日は警察庁にに行く用事がある。
もし早く終わったら降谷くん達のところに顔を出しに行こう。
時刻は午後21時。
一昨日の覚醒剤取引の報告書に取り掛かった。
朝の4時
アメリカでも日課にしていたジョギングに出かける。
ここら辺の道は、昨日ひと通り見ておいたが、まだ分からないところもある。
ジョギング用のウェアに着替え、涼しい風が吹く外へ出た。
朝が早いためか、すれ違う人は居なかった。
一周して家に帰り、シャワーを浴びてスーツに着替える。
そして、昨日買った食材を取り出し、朝食を作る。
目玉焼きにウィンナー、サラダに、焼いた食パンにバターを塗る。
「いただきます。」
食べ終えたら食器を洗い、ネクタイを締め直し、ジャケットを羽織る。
ホルスターに拳銃を仕込み、家を出る。
車に乗り、サングラスをかけ、車を出す。
警察庁までは30分程だ。
「おはようございます。」
警察庁につき、俺は自分の部署の部屋に入る。
『国際テロ対策室』
俺が所属するのは、
『警察庁警備局国際テロリズム対策課』の、
『TRT-2』という所だ。
ここは、FBIやCIA、勿論、ゼロとの結び付きが強い。
それに、ゼロと同じように秘密裏に動くことが多い。
だが、ここは潜入捜査はあまり行わない。
何故俺が潜入捜査をしているのかというと、
俺は、元々CIAに居たのだが、ここに引き抜かれた。
その為、CIAの時に潜入していた黒ずくめの組織に引き続き潜入しているという訳だ。
このことを知っているのは、ごく限られた人間だけだ。
「こちら、この前の覚醒剤取引の報告書です。」
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作者名：Autumn | 作成日時：2019年6月23日 16時
