42話 ページ43
ut「Aちゃん！オレともデートせぇへん？」
驚きのあまり、は？と口から出そうになってしまった。聞き間違いかな？空いた口が塞がらない、とはまさにこのことだろうか。
ツッコミどころが満載すぎて、もはやどこからつっこめばいいのか分からない。
rbr「わー、鬱先生がAちゃんにセクハラしてるー」
近くにいたロボロさんが、助け舟のような煽りのようなよくわからない野次を飛ばす。
収集がつかなくなるからやめてほしいのですが･･･。
ci「なに？！大先生だけずるいじゃないですか。俺も行きたいっす」
ほら、広まった。
というか、私まだその"デート"というものに行くって言ったわけじゃないんですけど。行く前提で話進めないでくださいよ。
ut「オレはAちゃんと2人っきりって意味で誘ったんやけど。チーノは誘ってへん！」
syp「水臭いやないですかー。ワイらの仲じゃないっすか、大先生？」
なんか大事になってきた気がする。
この場から離れたいけど、リビングだから他に行きようがない。
zm「えっ、なに。みんなで出かけんの？」
ついに話が捻じ曲がった状態で広まってるよ。その状況にちょっとだけ、ほんのちょーっとだけ鬱先生に同情する。
tn「みんなで行ったほうが楽しいやん」
sha「どこ行く、どこ行くー？」
完全にみんなでお出かけの予定に変わってしまった。
私的にはどっちでもいいけど。
ut「しゃあないわ、みんなでどっか行こか」
そう言う鬱先生の顔はちょっと嬉しそうでもあった。
ci「んー。AちゃんはUS○って行ったことある？」
『高校の修学旅行で1回･･･』
zm「俺もあんまり行ったことないわ」
rbr「それならそこでええんちゃう？」
syp「みんなが休みの日っていうたら、土日のどっちかですかね」
ut「そうなるわな。詳しい日程はまたゆっくり考えようや」
こうして私の人生2回目のUS○行きが決定したのであった。
あれっ･･･、結局私に選択肢は･･･？
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作者名：缶詰 | 作成日時：2022年5月23日 11時
