【wrwrd】自由になれるものならば (ページ22)

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21話ページ22

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夕飯を食べ終え、今日一日の汗と疲れを流すためお風呂に入る。
お風呂に入る、という行為自体は好きだが、自分の体が嫌でも目に入ってしまう。
なんて見っともない体なんだ、と浴室の鏡に映る跡や痣ができている自分の体を見て思う。

(まだ消えないか･･･)

幸い、跡や痣は洋服で隠れるところにしか付いてなく、普段生活をしている分には他人に見られる心配はない。
きっと鬱先生たちも知らないだろう。

しかし、泊めてもらってるのだから鬱先生には本当のことを話した方がいいのだろうかと迷う。
嘘を付いているわけではないが、隠している。
その事に段々と罪悪感が募っていく。

"これ"を見たらどう思うだろう。気持ち悪がられるかな。
そう思うとなかなか言う決心がつかなかったが、さすがに言おう。
そう決意し、お風呂から上がる。

リビングに戻り布団を敷く。
明日は早いため、日付が変わるくらいまでみんなと過ごし、眠りについた。

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翌朝。
朝食を摂る人には作って出し、みんなが仕事に行くのを見送る。
最後に家を出るのは、鬱先生だ。

ut「ほな、行ってくるわ」

『あのっ･･･！鬱先生･･････」

どうしたの？と言いたげな表情で首を傾げる鬱先生。

『今日の夜、話したいことがあるのですが･･･」

一瞬目を見開いて驚いた顔をしていたが、すぐに優しく笑い、「わかったわ」と了承してくれる。

ut「2人のほうがええ？」

『はい、できれば』

ut「わかった。なんやろ、愛の告白とかなんかなー」

冗談を言って場を和ませようとする鬱先生に、少しだけ心が軽くなる。
今日、ちゃんと伝えよう。

「今度こそ行ってくるわ」と家を出る鬱先生の背中を見送りながら、決意を固める。