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はっっ!!そうだった!
「すみません、じゃあ始めたいと思います!」
…コンコン
ドアが鳴り、返事をすると
入ってきたのは健二郎さんだった。
「Aさん、ちょっと」
「あ、はい。ケンチさん、ちょっとすみません」
「いいよいいよ!」
バタン…とドアが閉まると
健二郎さんが突然手を合わせた。
「お願い!!」
「えっ?突然どうしたんですか!?」
「先に写真撮影にしてもらってもええ?」
「う〜ん…… いいですよ、
ケンチさんが了承すればの話ですけど」
「ありがとう!!ほんま、恩にきるわ!」
というわけで、ケンチさんの
優しさのおかげで撮影が先になったけど
それまで何しよう。
ヘアセットするのに、だいたい30分でしょ?
それから撮影だから…ケンチさん付き合わなくていいっていうしなぁ。
そう思いふけっていると、名前を呼ばれた。
「Aさん、お客様です」
「え?あ、はーい」
ナイスタイミングって、こういうことね。
でもいったい誰だろ? こんな時間に。
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作者名:あき x他1人 | 作成日時:2019年12月28日 23時