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「ケンチさん。お久しぶりです!」
「久しぶり!可愛くなった?」
「いやいや、そんな事ないですよ!
相変わらずお世辞がお上手なんですから」
橘 ケンチ さんは食品会社の社長さん。
お父さんの後をついで、社長になった彼は
数年前までは副社長。
「あー、この前今市の取材したんだって?」
「……え!?」
なんでその事を知ってるんだろ
ケンチさんには何も言っていないのに。
「今市が言ってた。
Aちゃんのこと綺麗だったって褒めてたよ」
…綺麗、か。
今市さんから言われると、なんだかくすぐったい。
ってそれよりも大事なことが!
「そ、それは今日会ったんですよね?
他に何か言ってませんでした?」
「うおお、すごい来るね。笑
あ、ていうか何で今日だって知ってるの?」
「え、」
「もしかして昨日の夜…「やましい事は何一つしてませんので!」
酔ってしちゃった事とか
バレたら恥ずかしすぎる!
今市さん、何も言ってないよね?
言ってませんように!
「今市ねぇ〜」
「?」
「他には何も…あっ」
「なんですか!?」
「Aちゃんの事、結構気にいったって」
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作者名:あき x他1人 | 作成日時:2019年12月28日 23時