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Ryuji ページ20
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よくこんな無防備になれるよなぁー…
スヤスヤと眠る彼女の髪を耳にかけた。
「今市さん、珍しいですね ここに女性を連れてくるなんて」
「なんでだろ、、彼女に似てるからかな？」
「彼女以来、ですもんね。あ…失礼致しました」
「いや、いいよ。本当のことだし」
悪いのはバーテンダーさんじゃない。
俺だ。
どうしても忘れられないのは、俺も彼女も一緒か。
何年も想い続けるなんて俺にはできない、そう思ってた高校時代。
…もう、６年か。
「タクシーか代行、呼びましょうか？」
「お願いします。鞄、勝手にみてもいいかな…」
「自分の家に連れて行くより、賢明だと思いますよ」
とゆうことらしいので、
申し訳ないけど見させてもらいます。
鞄の中に入っていたお財布を手に取り、免許証をみた。
" 小林 A "
そう書いてある横に真面目な顔をしたAさん。
免許証の写真でさえ可愛いもんなぁー
そりゃ実物をみたら皆 惚れちゃうよね。
「今市さん、来ましたよ」
「ありがとう。また、来ます」
「彼女も 連れて来てくださいね」
「…うん、できたら」
Aさんを抱き上げ、お店の外にでた。
外の空気はひんやりとして、気持ちいい。
こういう夜に思い出すのは彼女で、
未だ鮮明に残る記憶は
俺の胸をぎゅっと痛みつける。
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作者名：あき x他1人 | 作成日時：2019年12月28日 23時
