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カランカラン…
静かな店内に響く、音。
足を入れると、一瞬で心地いい雰囲気に包まれる。
小洒落たこのお店は私のいきつけ。
オシャレな服だけでなく、靴も鞄も取り揃えていて割と大きめ。
「いらっしゃいませ」
「お久しぶりです、直人さんっ!」
「あ、Aちゃんっ!!」
私だと分かると、笑顔で駆け寄ってくる直人さん。
…私の好きな人。
優秀なアパレル店員の彼は、このお店の社長さん。
のわりにはよくお店にいるけど。
「今日も繁盛してますね」
「あははっ! Aちゃんお世辞はいいよ」
「ほんとですって!
今日もこんなに来てますし、レジにも沢山の人が」
本当に、レジの前には沢山の人が並んでおり
皆ワクワクした表情で話している。
「いつか、インタビューさせてくださいね?」
「うん、じゃあいつかお願いします!」
「やったっ、ありがとございます」
仕事場でも会えたら、どれだけ素敵なんだろう。
そんな事思っても可能性は低いけど
少しくらい、期待してもいいよね?
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作者名:あき x他1人 | 作成日時:2019年12月28日 23時