おうち3 ページ15
北斗が仕事に出掛けてから、暇になってしまった。
「掃除、しようかな…」
とは言っても元々物が少なく、とても綺麗だった。
私が急に押しかけてもこんなに綺麗なのか…
冷蔵庫を開けると、お酒とジュースしか入っていない。
私が知らない北斗がこのお家にはまだまだ沢山いた。
キッチンも全く汚れていなくて、
料理をしているようには見えなかった。
ちゃんと食べているのかな…
とりあえず洗濯だけしておいた。
北斗がいないの、寂しい。
家にいると寂しくなるから
夕飯の買い出しついでに散歩をした。
知らない地域の散歩は好きな方だ。
どこを見ても知らない顔、見たことない景色。
市場に行くと「お母さん！今日オムライスがいい！」
と言う子どもの声が聞こえた。
私もオムライスにしちゃおう笑
材料を買ってから家に戻った。
PM 15:30
お散歩をしていたのもあっていい感じに時間が潰れた。
夕飯を作って北斗を待つ。
PM 17:30
夕焼けがすこしだけ寂しく感じた。
PM 18:30
まだ、北斗は帰ってこない。
少し遅いんじゃないのかな、、
これが普通なのかな？
心配になりメッセージを見るが返事はない。
PM 19:30
プルルルル
北斗から電話がかかってくる
「もしもし」
「ごめん、今仕事終わったから今から帰るね」
「…うん」
元気よく答えることはできなかった。
PM 20:00
ガチャッ
「ただいま」
「…」
あたなは無言で抱きつきにいきます。
「遅いよ」
「ごめん、」
「どうしてこんなに遅かったの？」
「…仕事があって」
「仕事ってこんなに遅いの？」
「いや…」
なにかを隠しているような気がした。
「…大丈夫、、？」
「うん…」
「なにか、あったの…？」
「うーん、、ちょっとね、」
一旦リビングに戻り
冷めてしまったオムライスをレンジで温め、
北斗の話を聞いた。
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作者名：Kakityann | 作成日時：2024年2月26日 19時
