関係性、隣人 [Ryusei.Y] (ページ46)

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side R

Aと連絡がつかないまま、東京へ戻る日になった。

〔撮影終わった！今日帰るね！〕

メッセージを送ったが既読にはならない。

急に行ったら迷惑かもしれない。

早く会いたい。

ただ、それだけだった。

Aの部屋についた瞬間、不安になった。

わかってもらえなかったらどうしよう、

このまま距離を置かれたら…。

深呼吸をして、インターフォンを鳴らす。

出て来たAに、ひどく安心した。

やっぱりメッセージは読んでいなくて、わかっていたけど、寂しくなった。

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Aの部屋のソファーに座る。

コーヒーを淹れてもらい、Aが隣に座るのが懐かしい。

Aはなぜかそわそわしている。

やはり報道のことを知って、気を使っていた。

俺はきちんと目を見て、あの記事は誤解だと伝えた。

誤解は解けて、安心していたら、
Aが“住む世界が違う”そう言われた。

一瞬、意味がわからなかった。……わかりたくなかった。

焦った。このままAが、本当に距離を置いてしまったら、

もう二度と、あの温かい気持ちにはなれない。

そう思ったら、自分の格好悪い所をさらして、
Aに“住む世界”なんて関係ないことを伝えた。

友達じゃないのか、
ただの“横浜流星”として見てくれないのか、

優しいAなら、きっと前のように接してくれるだろう。

案の定、Aはこれからも友達だと言ってくれた。

“友達”か、今はそれで我慢しよう。

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