2000倍アスパルテーム (ページ4)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:66 hit

3 ページ4

.

やっっっっべ、え、これ消せないの？

焦ってスマホを落としそうになるのをすんでのところでキャッチし、ｽﾝと冷静になった。

もう一度画面を見る。俺のコメントは既に流れたようだ。この大量のコメントの中、拾われるはずが____

「え、ついさっき仕事終わったの!?やば!!配信来てくれてありがとね、ゆっくり休んで」

びっくりしてもう一度顔を上げる。

いやいや、俺のやつのはずが。

「ケイゴさんコメントありがとー!」

「まじか……」

思わず笑いがこぼれてしまった。相変わらずすごい速度で流れるコメント欄には、俺をいたわるようなものも複数あった。

プロヒーローとして当たり前のような感覚になっていたこの労働時間にこれといった不満もないが、久々に労われてネットの人の言葉にも関わらずじーんと来た。

にしてもあのコメント量の中読まれたのほんとすごいな。俺もしかして運がいいのだろうか。

明日も頑張るか…。

誰もいない静かな部屋で俺はつぶやき、スマホを置いた。

.