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07. 英検準1級 ページ9

『あの〜、後者の方を具体的に説明していただいて』

「えー、そうですね

他の世界で人生をあゆむ、というのは
簡単に言えば

”転生”という部類に入るのではないかと」


『Wow… Are you reincarnated?』
(わお…転生ですか)


「That's right. Do you know reincarnation?」
(そうです あなたは転生を知っていますか?)


『I know it. Do you really say that?』
(知っています それはマジで言っていますか?)


「I'm serious」
(マジです)


『え?本当に本気?正気?私の耳が狂ってんの?
っていうか、あんた発音良すぎて草』


「転生の件は本当です
神からも先程連絡があり、私が言った2択をあなたに決めさせろと

発音が良いとは光栄です
しかしあなたも十分ペラペラなようですね」


『ありがとうございます
英語は得意な方だったんですよ』

「そうなんですか
私も英語はだいぶ勉強しました
英検準1級持ってるんですよ」


『え?マジっすか?私も今英検の勉強してるんです!次2級受けようと思ってて……』


ーーー10分経過ーーー


『そう!そうなのww、であいつがさ〜w』

「マジで?wそういや僕の友だちも…」


英検の話の時から意気投合し、打ち解け合いました

名前も教えてくれて、今はお互い名前で読んでるんだ〜

ちなみに、あいつは「パラ」って言うらしい
この業界でもらった名前なんだって

あと、いつの間にか黒いモヤじゃなくてちゃんと人間になってた

めちゃくそイケメンボーイ

気付かぬうちに敬語も外れてた


「あぁ〜楽しいwこんなに笑ったの久しぶりだわwww」


『ねーwもうここから出るの名残惜しいわーwww』


「あぁ、そういや転生だっけ?そんな話あったな〜」

『いやパラがその話持ちかけたんだろw』

「あ、そうだったwww」

『www』



2人してツボが浅くなってます

腹筋痛い

『暗い闇だの歪んだ空間だの言ってたのに大草原になってて草』

「それなwww」


ダメだ
パラと話してるとどんどんここから出たくなくなる

切り替えよう



『あのさ、パラ』(ガチトーン)

「どうした、A」 (ガチトーン)


やべぇ、こいつノリいいな


『私、転生するわ』

「おけ、行ってら」

『え?軽くね?』

「いや、なんかまたどっかで会える気がして」

『それは分かる

でもパラはここで働いてるんでしょ
私が転生したら死なない限り会えないね』

「あぁ、あの、僕さ、

Aの相手し終わったら、この仕事辞めるんだわ」



『…マ?』


「マ」

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作者名:空き缶 | 作成日時:2021年4月25日 19時

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