今日もこの世界は【d!】 (ページ8)

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06. 見知らぬ闇ページ8

ﾊﾟﾁｯ

何故か私は目を覚ました

目の前には真っ暗闇の歪んだ空間

なんだここ
平衡感覚失うじゃねえか

ってそういう事じゃなくて、

とりあえず状況確認

私はポテチで滑って死んだはず

なのに今いるのは謎の空間

しかもはっきりと記憶が残ってるから、死んではないってことなのかな？

お、よく見たら私、椅子に座ってたわ

……思い立ったらすぐ行動！！！

よし、動こう
行動しないと何も始まんないもんね

私は立ち上がるために足に力を入れようとした

その時だった

｢ストォォォォッッップ！！！｣

『っ！？！？』

え？いや誰やねん
急に新キャラ登場とかマジ困るんですけど

声のした方を見てみたが、暗闇のせいもあって何も見えない

その時、目の前で何かが動いた気がした

黒いモヤモヤしたものが見える

それはだんだんと形を作り、やがてその黒いモヤは人の形になった

え？何、怖ぁ……

『単刀直入に言います、あんた誰？そしてここはどこ？』

「僕…じゃなくて私はこの空間を仕切る者です

そしてここは時空と時空がぶつかり合って歪んだ闇の空間、分かりやすく言うのであれば生と死をさまよう空間です

あなたはポテチの袋で滑って死んでしまった、
これは変えることのできない事実です

しかしこれは神様も想定外だったようで、まだあなたの処遇が決まっていませんでした

ポテチなんかで死ぬだなんて予想も出来ませんからねw

そのため、とりあえずこの空間に連れてきたわけです

そしt｣『ちょっと待って！』

え、なになに？こいつはなんて言った？

私は死んだ
そこまでは分かる

神様も想定外？なんじゃそりゃ
ってかちょっとディスってない？

｢ポテチなんか｣ってなんだよ！しかもなんか笑ってるし

人がいつ死ぬかなんてわかんないだろ！！！

まあ、私のおかげでポテチも凶器になるということが学べたからこれで良しとしよう

あ、目の前のこいつの話遮ったまんまだった

『話止めてごめん
それで、その続き聞かせてくれる？』

｢はい、そしてここにあなたを連れてきた理由なのですが…

あなたには、この先どうするかを決める権利があるんです｣

『え？私に？この先を？』

｢はい、今から言う2つの選択肢から選んでください

1つは、”もうここで潔く死ぬ”ということ｣

『あ～、ね？そういう系ね』

｢そしてもう1つは、

”他の世界でもう一度人生をあゆむ”

ということです｣

『……ん？』