俺とパイセンの話 ページ7
2015年春
しのside
なんとか大学2年生に進級した。
正式に7人で活動する事も発表されて、9月には舞台も決まった。
ジャニーさんに言われた事やきょもが言ってくれた事に本格的に力を入れようと、俺は一人で色々動きだしていた。
それは、滑舌トレーニングと作詞作曲について。
滑舌トレーニングは事務所の人に紹介してもらって、作詞作曲もとりあえず自己流で勉強しようと色々買い揃えたり、準備していた。
そんなある日の事。
司｢桃矢〜｣
紫｢なに？｣
司｢作詞作曲やりたいん？｣
紫｢うん｣
司｢どんな風な曲作りたいん？｣
紫｢どんな風って言われても…｣
司｢いやあるやん、アコギだけで出来る曲とか、バンドチックなやつとか、メタル風とか｣
紫｢あー…そういうのは考えたこと無かったわ。強いて言うならオールジャンル出来るようになりたいな｣
司｢…ジャニーズ辞めるん？｣
紫｢へ？｣
司｢いや、ジャニーズって歌って踊ってお芝居って言うイメージやからさ、作詞作曲するんならジャニーズ辞めて裏方の方に行きたいんかと思って…｣
紫｢なんでやねん笑グループ入ったばっかやで｣
司｢やろ？やからなんか悩んどんかと思って… 全部独学で勉強する気なんか？｣
紫｢今のとこは。ネットでも本でも勉強出来るし｣
司｢ほんならさ、お父さんの飲み友達でプロの作曲家兼ギタリストの子おるんやけど、その子にレッスンとかしてもらうか？｣
紫｢へ？何それ｣
司｢桃矢の2個上の22歳の子なんやけど｣
紫｢22歳でプロ…？｣
司｢そうそう。かなり優秀な子で今は小石さんのCDのギターやったり、下山さんのとこでギター弾くのと作曲やったりしとるフリーの子なんやけど。先生してもらわんか？｣
紫｢いや小石さんと下山さんて…｣
どっちも聞いた事がある名前やった。
俺でも知っとう超有名アーティストやで。
司｢その子、学生の頃から有名でなぁ、19歳の時には◯◯から指名受けてギターのレコーディングする位の子やねん｣
紫｢いやチート過ぎん！？｣
司｢はは笑 そらそう思うよな笑 かなり気強くて気に入らん仕事はせんし口はだいぶ悪い子やけど根はいい子やし、桃矢に合う気がするんやけど、会うてみんか？ ｣
紫｢そんな忙しそうな人に先生頼むの大丈夫なん？｣
司｢大丈夫大丈夫。その子掛け持ちでミュージックスクールのギター講師とかもしてるから｣
紫｢いや有能すぎやろ…さらに忙しくならん？｣
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作者名：むー | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/st1995617
作成日時：2023年4月4日 19時
