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雪翔｢はいもしもし｣
青｢あ、雪翔？俺、樹｣
雪翔｢樹くん！？なんで俺の番号知っとん？｣
青｢前桃矢に電話貸した時の履歴みた｣
雪翔｢あ、なるほどね〜。で、何？にーちゃんは？｣
青｢桃矢もう帰った。お前に聞きたいことあんだけど｣
雪翔｢うん？｣
青｢最近さ桃矢家で何してんの？｣
雪翔｢にーちゃん？自分の部屋でずっとなんか作業してるよ。なんか新曲とか出すんじゃないの？｣
緑｢そんなん俺らないよ｣
雪翔｢え、誰？｣
緑｢おれおれ、慎太郎｣
雪翔｢慎太郎くんもおんの？久しぶり〜｣
緑｢久しぶり笑 桃矢以外みんないるよ？｣
雪翔｢なんやみんな居るんか｣
緑｢いるよ〜なんかあまりにもしのの様子変だから、家でどうしてんのかなってみんな心配しててさ｣
雪翔｢…そんなに変なの？｣
青｢おん｣
雪翔｢ここ1週間はなんかずっと部屋に引きこもってるからあんまり分かんないんだよなぁ…。あ、そういえば｣
桃｢なに？｣
雪翔｢エナジードリンクの消費量がめっちゃ急に多いかも｣
赤｢HE？｣
雪翔｢あんま知らないけど寝ないで作業してるんじゃないかな。ダンスだったらいつも夜中に外でやるし｣
青｢ふーん？他なんかある？｣
雪翔｢んー…後はご飯食べる量が減ったとかかなぁ？昨日も『外で食ったから要らない』って言ってたし｣
え？
しのは昨日まっすぐ家帰ってたよ？
ましてやご飯も食べてなかったし。
そう思ってみんなと目配せした。
青｢…なるほどな。ごめん忙しい時に。またなんかあったら電話かけるかも｣
雪翔｢全然いいよ〜俺も家でなんか変な様子だったら連絡するわ！この番号でいい？｣
青｢おん。じゃーな｣
雪翔｢はーい。またね〜｣
そう言って電話は切れた。
緑｢もうさ、しのに直接聞かね？何隠してるのって｣
桃｢聞いて素直に答えないと思うよ｣
緑｢でもさぁ、絶対なんかあったじゃん｣
青｢ワンチャンだけど、サプライズっていう可能性もある訳じゃん？だから隠してるのかもしれないし｣
黄｢俺もそれちょっと思った｣
青｢だべ？一旦本人が俺らに言うまで待っとかない？｣
黒｢ジェシーはどう思うの？｣
赤｢一旦待っててみようか？｣
桃｢じゃあそうしよう｣
緑｢…みんながそういうならそうしよっか！｣
赤｢塩だけにね！｣
青｢なんのボケだよ笑｣
俺個人としては嫌な感じだったんだけどな。
この時ほど、嫌な予感を無理矢理に押し込んだ自分を恨んだ事はない。
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作者名：むー | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/st1995617
作成日時：2023年4月4日 19時
