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待て待て。
これ昨日同級生にたまたま会ったやつやろ？
なにこれ。
そもそも飯一緒に食うてないし。
リ｢これは事実なのよね？｣
紫｢違います｣
リ｢現にこうしてご丁寧に写真まで撮られてるじゃない。何がどう違うって言うの？｣
紫｢隣のゼミだったのは事実です。でも一緒にご飯なんか行ってないですし付き合ってないです。たまたま駅で会ってちょっと話しただけです｣
リ｢これが公になってどれ位の人がその言葉を信じると思うの？言い逃れ出来ない写真まであるのに｣
紫｢でも現に写真は喋ってるだけの写真ですし…｣
リ｢あなたはそうでも、見た人がそれを本当に信じるかしら？｣
紫｢それは…｣
り｢ひとまずこれは私の方で預からせてほしいって事で週刊誌には話をつけたわ｣
紫｢え…？｣
リ｢良かったわね？私がそのまま掲載許可を出さなくて｣
リ｢でも…もうすぐデビュー発表なのに、私がこの記事を誰かに渡してしまったらどうする？｣
リ｢SixTONESはどうなるのかしらね｣
リ｢デビュー自体なくなっちゃうんじゃない？｣
リ｢私の言うこと、聞いてくれるわよね？｣
俺の頭の中が真っ白になるのがわかった。
…
専務side
あの子と話をした後に私は電話をかけた。
リ｢もしもし？いい写真と記事じゃない｣
リ｢本人もすっかり週刊誌の記事だって思い込んでたわ｣
探偵｢へへっありがとうございます。本人も中々クリーンなもんでやっとこさ昨日写真が撮れました｣
リ｢立ち話をしてただけだったのにねぇ…ふふ｣
探偵｢ほんの５分もないぐらいでしたよ…可哀想に…こんな人に目をつけられて…｣
リ｢あら、憐れみを感じてるの？｣
探偵｢まさか笑 私はお金を貰えるなら別になんだってしますからね｣
リ｢そう…じゃ、成功報酬としていつもの所に振り込んでおくわね｣
探偵｢いつも毎度ありがとうございます｣
リ｢じゃ、またなんかあったら依頼するわ｣
探偵｢いつでもお待ちしております｣
電話を切った後、私は段々笑いが止まらなくなってきた。
リ｢ふふふ…ふふふふふ笑｣
あの顔、本当に傑作だったわ。
ただの捏造の記事なのに勝手に信じちゃって…笑
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作者名：むー | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/st1995617
作成日時：2023年4月4日 19時
