俺とあの日の話(後編) ページ25
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2019年3月上旬
しのside
アーティストプロモ、YTFF、ジャニアイ、カウコンと2018年下半期を怒涛のように終えた俺達には、次のステージがあった。
初の単独公演。
SixTONESがどんどん前に進んでるなぁって改めて思ったし、それについて行かないといけないって強く思った。
今回のライブのセトリは邪魔が入ることなく、自分達がやりたい物をやれて、練習もきちんとできて、しんどいけど楽しい毎日だった。
そんなある日、滝沢くんにSixTONESから呼び出された。
滝｢お前ら追加公演決まったぞ｣
赤｢本当ですか！？｣
滝｢ほんとほんと。ここまでの人気とは思わなかったよ｣
青｢ありがとうございます｣
滝｢4月に宮城で追加公演だから。今月の公演からしっかり気を抜かずに頑張れよ｣
黄｢はい！勿論です！｣
滝｢んじゃそれだけだから…あ、四ノ宮ちょっと来てくれる？｣
紫｢はい？分かりました｣
青｢…はい、分かりました｣
滝沢くんが俺だけを残した理由をみんなは知らないから訝しげな目をしながら、出ていった。
滝｢しの、改めてお礼を言わせてくれ。ありがとう｣
紫｢いやいや、こちらこそ本当にわがままばかり言ってしまって…。ありがとうございます｣
何故こんなに、お礼合戦になっているかと言うと、約1年前まで遡る。
…
滝｢しのに正式な相談と提案がある｣
紫｢なんですか？｣
滝｢アイドルだけではなく、プロのギタリストいや、プロの作詞作曲家としてやってみないか？勿論、SixTONESは続けて欲しい｣
紫｢えっとそれはどういう…？｣
滝｢そのまんまだよ笑 アイドルも勿論やって欲しい。ただリリー専務の言う通り、しのの才能をSixTONESだけで留めて置くのは勿体ない。｣
紫｢それは、作詞作曲家としてデビューするという事ですか？｣
滝｢そうだね｣
紫｢それは断ったらどうなります？｣
滝｢どうもならないよ笑 このままSixTONESの一員として続けて貰って構わない。ただ俺はしのの才能をここだけに留めておくのが惜しいだけだから｣
紫｢…分かりました。やらせて頂きたいです｣
滝｢時間置いて考えなくて大丈夫？｣
紫｢大丈夫です。ただ、1つわがままを言ってもいいですか？｣
滝｢なに？｣
紫｢SixTONESとしてデビューするまでは俺の名前を出さずに作りたいです｣
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作者名：むー | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/st1995617
作成日時：2023年4月4日 19時
